2024/04/19

「NO WAR」こそが最大の慰霊。『骨を掘る男』


 自らを「ガマフヤー(洞窟を掘る人)」と呼び、沖縄戦の戦没者の遺骨収集を続ける具志堅隆松さんを追ったドキュメンタリー映画『骨を掘る男』の試写会へ。「NO WAR」と書かれたワッペンを貼ったキャップを被り、誰かに語りかけながら掘り続ける具志堅さん。彼が語る戦没者の最大の慰霊こそ、いま全人類がやるべき行動だと思う。

2024/04/17

どこかで見たことある? 『変な家』


ちょっと時間を潰そうと思い『変な家』を見たのだが、原作を読んでないので、そちらの評価は別だが、映画は雑。
 市川崑の『金田一耕助シリーズ』や『リング』『TRICK』など、どこかで見た作品を混ぜた感じ。

2024/04/16

原題は『The First Omen』


 『オーメン:ザ・ファースト』二回目。重要な役どころの少女カルリータを演じるニコール・ソラスの佇まいが、いい。
 ところで、この作品の原題は、『The First Omen』。ということは、続きがあるのだろうし、作品の作りも、それを暗示するものとなっている。そして、その物語の中心には、必ずカルリータがいるんだろうな。

2024/04/15

大人の常識は子供の非常識。『リンダはチキンがたべたい!』


 『リンダはチキンがたべたい!』。亡き父親の思い出の味を求めるリンダのちょっとした冒険譚。大人の常識は子供の非常識、逆も然りなストーリー。音楽もいいし、楽しめた。

2024/04/14

まさにジェンダー・フリー。『リトル・エッラ』

 『リトル・エッラ』。久しぶりに、ハッピーエンドな映画を見た。まさにジェンダー・フリーな、この作り、日本では、まだない。まったく説明臭くないし、さらっと、エッラにイラっと来て、いい。

2024/04/13

黒猫同盟「めざせ!モンマルトル」。

 黒猫同盟TOUR 2024「めざせ!モンマルトル」東京公演@ビルボード東京。何と、最前列のど真ん中の席。小泉さんファンの私だけではなく、奥野真哉氏を尊敬する京子さんも緊張しつつ、楽しかったわ。

2024/04/10

成瀬が天下を取りました


 『成瀬は天下を取りにいく』が、本屋大賞2024を受賞。今まで本屋大賞なんて意識したこともなかったが、昨年読んだ『黄色い家』と『水車小屋のネネ』がノミネートされていて、そこに、小説らしからぬ表紙の『成瀬』を見つけ、立ち読みして、一行目で衝撃を受けるというね。
 ほんと、成瀬がかっこよくて、友人の島崎が優しくて、いいのです。「小説新潮」5月号に、『成瀬』の新作が掲載されるとか。楽しみでしかない。

2024/04/09

『アイアンクロー』は、効くのである。


 子供の頃、これは効くのか?と試してみるプロレス技と言えば、アイアンクローか足4の字固めだった。映画『アイアンクロー』は、その鉄の爪、フリッツ・フォン・エリック「呪われた一族」の話。
 中高生の頃、テキサスに住んでいたおじが、ローカルのプロレス番組を録画したビデオを定期的に送ってくれていて、エリック兄弟の試合は、来日以前から見ていた。
 だから、デビットの死は鮮明に覚えているのだが、その背景や、ケリーの死などについては、あまり考えたこともなく、この作品を見て、約40年を経て彼らのことが分かってきたような気がする。
 パンフレットには、水道橋博士の寄稿文。プロレスファンらしくもあり、フリッツと石原慎太郎と比較するあたりが、博士らしいし、当時の時代背景を理解する上で必見。

2024/04/08

グロテスクで過剰な演出は皆無、クラシカルでとても好み、『オーメン:ザ・ファースト』


 『オーメン:ザ・ファースト』。ダミアン誕生に至るまでのあれこれ。まずスクリーンに映し出される色合いが、少しくすんでいて、1970年代イタリア映画な感じ。とてもクラシカルな味わいのホラー映画で、グロテスクで過剰な演出は皆無。じんわりと怖い。とても好みの作り。
 主演のネル・タイガー・フリーは、表情豊かで、ミア・ゴスとは違った狂気というか、情念がたっぷり。次回作ありの展開で、そうなれば、ネル・タイガー・フリーも出演するのだろうし、大いに期待したい。
 オリジナル・オーメンに通じるストーリーだけに、そっちに行きそうで、じゃない方なんだろうな。ネタバレになりそうなので、ここまで。


主題歌を歌うは、ブルース・スプリングスティーン。『ブルックリンでオペラを』


 『ブルックリンでオペラを』。タイトルや予告編を見て、ありがちなラブコメだと思いそうだが、案外に社会派なストーリー。ブルース・スプリングスティーンが主題歌「Addicted to Romance」を歌っているのも、そういうことかしら。