2026/10/29

風刺の効いたナンセンスコメディ『淑女と髭』

 前田弘二監督短編集2005~2025。今日は、2024年製作の『淑女と髭』。オリジナルは、小津安二郎監督の無声映画。風刺の効いたナンセンスコメディで、成田凌演じる暴走するバンカラ髭男と、堀田真由が演じる緩急が心地いい淑女。めちゃくちゃに笑った。前田監督、すごいわ。
 そして、上映後には、再び、映画評論家の森直人さんと前田監督のトーク。撮影手法やロケハンの話、そして小津作品との比較など。二人の話を聞いていて、断然に、小津のオリジナル作品が見たくなった。どうやったら見られるのかしら?

ワンとカモをつなぐセリフが絶妙、『ワンカモ』2回目


 前田弘二監督作品『ワンカモ』2回目。「夜の空気って落ち着く。昼間よりちょっとましな人間になれる気がする」。ワンとカモをつなぐセリフが絶妙。どちらもつぶやくのが、『MAN』の久野的スタンスの鈴木、そしてミドリ。それぞれに、そこから二人がより打ち解け、ハッピーエンドを迎える。
 上映後、映画評論家の森直人さんと前田弘二監督のトーク。映画音楽についての考察が興味深かった。

新潟水俣病の未認定患者の運動を追う『春、阿賀の岸辺にて』


 「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形in東京2026」で、小森はるか監督作品『春、阿賀の岸辺にて』。新潟水俣病の未認定患者の運動を支える旗野秀人さんの姿を描く。この公害事件、まったく知らなかった。
 旗野さんが、フィールドワークで小学生に「同じようなことが、また起きるかもしれない」と言っていたが、PFAS問題なんて、まさに、それ。過去に学び生かすことを肝に銘じたい。
 ところで、
小森さんには、「東日本大震災」を題材にした『二重のまち/交代地のうたを編む』公開時にインタビューをしたことがある。小森さんは、震災後にボランティアとして東京から陸前高田へ。取材時は、陸前高田に住んでいた。その後、旗野さんの活動に感銘を受け、阿賀に移住し撮影したという。行動力がハンパない。

2026/10/25

ジョニー・サンダースのエピソードは、なし。『CBGB ニューヨーク、PUNKが生まれた場所』


 『CBGB ニューヨーク、PUNKが生まれた場所』。一番最初に予告を見た時には、ドキュメンタリーだと思ったのだが、ヒリー・クリスタルの半生を描いた実話に基づくフィクション。DEAD BOYSの逸話が多く、良かったのだが、散々「オール・バイ・マイセルフ」を流しておきながら、ジョニー・サンダースのエピソードは、なし。権利の関係かな。

シネスイッチ銀座での最後は、とんでもない作品『あなたの息子引き出します!』


 今日で閉館するシネスイッチ銀座へ。今年、ほんとに久しぶりに来ていいなと思っていただけに残念。というか定期的に来ないとね。最後に見るのは、『あなたの息子引き出します!』。
 小児性愛、児童虐待を主題とするさくひん。おっ、いい展開と思うと、落とされ、また、上がると、落とされ。とんでもない作品を見た。

2026/10/23

展開が読めないにも程がある名作『DIGGER』

 『DIGGER』2回目。トム・クルーズが演じるのは、ディガーを演じる舞台俳優カーティス・マークソン。環境問題を軸に、トランプ・アメリカや先進国を茶化したシニカルな舞台と、その舞台裏で繰り広げられる人間模様。ディガーの甥であり作品の出資者ケニーを演じるジェシー・プレモンスがいい。展開が読めないにも程がある名作。

2026/10/22

前田弘二監督のパンフは集め甲斐あり

 前田弘二監督の『MAN』『ワンカム』、特集『放し飼いの人びと』のパンフレット。監督は、毎回、自画像入りのサイン。集め甲斐がある。

「ワン」と「カモ」2つの出会いと別れを描いたスーパーハッピーエンド作品『ワンカモ』


 続いて、前田弘二監督の新作『ワンカモ』。52分の中編。「ワン」と「カモ」2つの出会いと別れを描いたスーパーハッピーエンド作品。最高におもしろい。『MAN』の監督だな〜と。画角が、スタンダードなのも、ポイント。長回しも多かった。リピート確定。


 こちらのアフタートークは、映画監督の東かほりさん、『ワンカモ』主演の河野智典さん、前田監督。東さんの分かりやすい質問に納得、そして、お得意の彼氏に浮気されて現場に向かったネタ、良かった。プロデューサーも務めた河野さんは、いい役者さん。大分出身ですって。

ブラウン管世代はスタンダードサイズが好き? 新宿K’cinemaで、前田弘二監督特集


 新宿K’cinemaで、『MAN』の前田弘二監督特集。まずは、短編三作『ラーメン』『誰とでも寝る女』『恋の裸』。アフタートークは、『恋の裸』のボブ鈴木さんと前田監督。監督が、画角についてスタンダードサイズが好きって言っていて、その理由が「ブラウン管世代じゃないですか」と。なるほど。鈴木さんは、「監督の作品は、長回しが多い」と言っていたな。

2026/10/19

交流と対話を通じてエンパシーを醸成。『コール&レスポンス』


 日本の少年院でのラップ・ワークショップを追ったドキュメンタリー映画、坂上香監督作品『コール&レスポンス』の試写会へ。交流と対話を通じてエンパシーが醸成される。そんな社会を作らなければならないと強く実感。
 来月には、坂上監督に5年ぶりのインタビュー。緊張するわ。