2024/04/26

とにかく好きな『リンダ リンダ リンダ』

 早稲田松竹で、今日まで山下敦弘監督特集。滑り込みで、ほんと大好きな『リンダ リンダ リンダ』。約20年ぶりに、映画館で見たが、ぺ・ドゥナ最高。前田亜季、香椎由宇、関根詩織も素晴らしいし、湯川潮音の歌声もたまらんよ。そして、イハの音楽も、いい。
 この作品には、とにかくハマってDVDで何度見たことか。大きなスクリーンで見ると、また格別。もっと見に来ればと、悔やまれるので、帰ってDVD見る。
 そして、来週から、山下監督最新作『水深ゼロメートルから』が公開される。こちらも楽しみでしかない。

奇跡的にゲット「カケルのテーマ」の7インチシングル


 「かとうれい子によるテーマソング『カケルのテーマ』の7インチシングルが発売されたらしいのだが、すでに完売。出遅れた感があるが、とりあえず、コミックを楽しみたい」。
 と、昨日思っていたのだけど、もしかしたら~と淡い期待を持ちつつ、昼食後に、御茶ノ水のディスクユニオンへ。すると、棚に一枚「カケルのテーマ」が陳列されているではないか。売り物かと店員に尋ねると、そうだというので、即ゲット。何と、かとうれい子のサイン会参加券まで。私、行くのかしら?

2024/04/25

50年後に人類は絶滅しているのか? 『ANIMAL ぼくたちと動物のこと』


 映画『ANIMAL ぼくたちと動物のこと』試写会へ。科学者が「6度目の大量絶滅」と呼ぶ今の地球。50年後には、人類は生存していないかもしれない。16歳のベラとヴィプランは、世界各地を旅し、動物保護と気候変動問題に取り組む科学者や活動家のもとを訪れ、未来に向けた解決策を探していく。「人間の立ち位置を考え直す」というベラの言葉に、大いに同意。容易ではないが、すぐ取り組むべき課題が山積している。

出遅れた感はあるが、コミックを楽しみたい『レコード大好き小学生 カケル』


 SNSのTLで流れてきたマンガ『レコード大好き カケル』。試し読みしてみたところ、レコード愛に溢れているだけではなくて、展開がバカバカしいし、熱くもあり、今月発売された第1巻を購入。エピソードに登場するディスクガイドも掲載さてていて、なかなかに面白い。
 さらに、かとうれい子によるテーマソング「カケルのテーマ」も7インチシングルが発売されたらしいのだが、すでに完売。出遅れた感はあるが、とりあえず、コミックを楽しみたい。

2024/04/19

「NO WAR」こそが最大の慰霊。『骨を掘る男』


 自らを「ガマフヤー(洞窟を掘る人)」と呼び、沖縄戦の戦没者の遺骨収集を続ける具志堅隆松さんを追ったドキュメンタリー映画『骨を掘る男』の試写会へ。「NO WAR」と書かれたワッペンを貼ったキャップを被り、誰かに語りかけながら掘り続ける具志堅さん。彼が語る戦没者の最大の慰霊こそ、いま全人類がやるべき行動だと思う。

2024/04/17

どこかで見たことある? 『変な家』


ちょっと時間を潰そうと思い『変な家』を見たのだが、原作を読んでないので、そちらの評価は別だが、映画は雑。
 市川崑の『金田一耕助シリーズ』や『リング』『TRICK』など、どこかで見た作品を混ぜた感じ。

2024/04/16

原題は『The First Omen』


 『オーメン:ザ・ファースト』二回目。重要な役どころの少女カルリータを演じるニコール・ソラスの佇まいが、いい。
 ところで、この作品の原題は、『The First Omen』。ということは、続きがあるのだろうし、作品の作りも、それを暗示するものとなっている。そして、その物語の中心には、必ずカルリータがいるんだろうな。

2024/04/15

大人の常識は子供の非常識。『リンダはチキンがたべたい!』


 『リンダはチキンがたべたい!』。亡き父親の思い出の味を求めるリンダのちょっとした冒険譚。大人の常識は子供の非常識、逆も然りなストーリー。音楽もいいし、楽しめた。

2024/04/14

まさにジェンダー・フリー。『リトル・エッラ』

 『リトル・エッラ』。久しぶりに、ハッピーエンドな映画を見た。まさにジェンダー・フリーな、この作り、日本では、まだない。まったく説明臭くないし、さらっと、エッラにイラっと来て、いい。

2024/04/13

黒猫同盟「めざせ!モンマルトル」。

 黒猫同盟TOUR 2024「めざせ!モンマルトル」東京公演@ビルボード東京。何と、最前列のど真ん中の席。小泉さんファンの私だけではなく、奥野真哉氏を尊敬する京子さんも緊張しつつ、楽しかったわ。

2024/04/10

成瀬が天下を取りました


 『成瀬は天下を取りにいく』が、本屋大賞2024を受賞。今まで本屋大賞なんて意識したこともなかったが、昨年読んだ『黄色い家』と『水車小屋のネネ』がノミネートされていて、そこに、小説らしからぬ表紙の『成瀬』を見つけ、立ち読みして、一行目で衝撃を受けるというね。
 ほんと、成瀬がかっこよくて、友人の島崎が優しくて、いいのです。「小説新潮」5月号に、『成瀬』の新作が掲載されるとか。楽しみでしかない。

2024/04/09

『アイアンクロー』は、効くのである。


 子供の頃、これは効くのか?と試してみるプロレス技と言えば、アイアンクローか足4の字固めだった。映画『アイアンクロー』は、その鉄の爪、フリッツ・フォン・エリック「呪われた一族」の話。
 中高生の頃、テキサスに住んでいたおじが、ローカルのプロレス番組を録画したビデオを定期的に送ってくれていて、エリック兄弟の試合は、来日以前から見ていた。
 だから、デビットの死は鮮明に覚えているのだが、その背景や、ケリーの死などについては、あまり考えたこともなく、この作品を見て、約40年を経て彼らのことが分かってきたような気がする。
 パンフレットには、水道橋博士の寄稿文。プロレスファンらしくもあり、フリッツと石原慎太郎と比較するあたりが、博士らしいし、当時の時代背景を理解する上で必見。

2024/04/08

グロテスクで過剰な演出は皆無、クラシカルでとても好み、『オーメン:ザ・ファースト』


 『オーメン:ザ・ファースト』。ダミアン誕生に至るまでのあれこれ。まずスクリーンに映し出される色合いが、少しくすんでいて、1970年代イタリア映画な感じ。とてもクラシカルな味わいのホラー映画で、グロテスクで過剰な演出は皆無。じんわりと怖い。とても好みの作り。
 主演のネル・タイガー・フリーは、表情豊かで、ミア・ゴスとは違った狂気というか、情念がたっぷり。次回作ありの展開で、そうなれば、ネル・タイガー・フリーも出演するのだろうし、大いに期待したい。
 オリジナル・オーメンに通じるストーリーだけに、そっちに行きそうで、じゃない方なんだろうな。ネタバレになりそうなので、ここまで。


主題歌を歌うは、ブルース・スプリングスティーン。『ブルックリンでオペラを』


 『ブルックリンでオペラを』。タイトルや予告編を見て、ありがちなラブコメだと思いそうだが、案外に社会派なストーリー。ブルース・スプリングスティーンが主題歌「Addicted to Romance」を歌っているのも、そういうことかしら。

2024/04/06

上北沢で桜を愛でる


 エビィで沖縄そばを食べて、駅前の桜並木を見学。幹が太くて立派な古木が多い。なかなかにすごいわ。何年も行っていないが、成城の桜並木は、どんな感じになってるのかな。来年、行ってみるかね。

2024/04/05

『オッペンハイマー』も同様、観客を置き去りにしない『フォロウィング』


 クリストファー・ノーランの長編デビュー作『フォロウィング』。尾行という行為を通して重なり合う、さまざまな時間軸。難しい構成だけど、観客を置き去りにしないのは、『オッペンハイマー』も同様。『オッペンハイマー』、もう一度見ようかな。

ミア・ゴスの彼女の存在感に圧倒されっぱなし『インフィニティ・プール』

 ブランドン・クローネンバーグの新作『インフィニティ・プール』。世界一不穏な香り漂う俳優ミア・ゴスが出演しているとなれば、見ない理由はないし、彼女の存在感に圧倒されっぱなし。『X』シリーズ三作目が、早くみたい。

2024/04/03

いいことは何も起こらない『デストラップ 狼狩り』


  『コット、はじまりの夏』の余韻に浸りながら帰ればいいものの、続けて、シネマカリテの同じスクリーン、シートで、『デストラップ 狼狩り』。
 人里離れた山奥で、狩りを生業にし暮らす家族。前半は、雄大なカナダの自然の中で、父親と娘が狩りをする場面や、娘の将来を思い街で暮らすことを望む母親の姿など、家族ドラマの様相で、案外に何も起こらない。
 のだが、途中からの展開が、まーすごい。後で考えたら、伏線は一応張られてはいたのだが、けっこう大味で、そう来たのかと。とにかく、ラストはどえらいことになるし、見るに堪えられない人もいるはず。ポスターに騙されてはダメです。いいことは何も起こらないことは承知の上で、見るしかない。

予感はしていたが、切な過ぎるラストシーン。『コット、はじまりの夏』


 『コット、はじまりの夏』。貧しい家庭に育つ物静かな少女コットが、遠くの親戚夫妻と過ごす一夏の物語。貧困、育児放棄がテーマではあるが、両親や姉妹と離れて、優しいおばさん、寡黙だが温かいおじさんと暮らすコット。温かい食事を一緒に食べたり、髪をといてもらったり、コットが経験したことがなかった「ふつうの暮らし」。その日々に未来を感じるのだが、来るであろう、切な過ぎるラストが訪れる。
 シネマカリテでは、明日までの上映予定が、来週木曜日まで延長だとか。また見たい。

2024/04/02

目黒川を、五反田方面から中目黒まで歩く


 さて、目黒川を246方面から中目黒駅まで歩き、せっかくなので、最近気になっているラーメン屋でも行こうかと、山手通りをかつて住んでいた田道小学校界隈まで歩く。で、その店、毎週火曜日が定休だった。残念。
 ということで、中目黒駅まで戻ることにしたのだが、同じ道を辿るのも何なので、目黒川沿いを逆報告に歩いてみることに。界隈には、ずーっと前に入院していたこともある共済病院もあり、ここらもなじみ深い。
 で、住宅街の中にもかかわらず、案外を桜を見に来ている人がいる。こちら側は、あまり剪定されておらず、五分咲き程度でも、枝や花にボリュームあり。
 今年もだけど、今後、こっち方向が賑わったりするのかな。でも、トイレもほとんどないし、界隈が混乱しそうだけど。

さっぱりしました、目黒川の桜


 30数年前に住んでいたころには、大混雑するというほどではなかった中目黒界隈の目黒川の桜並木。いつからか駅のホームから人が溢れんほどになり、入退場規制がされるようになり、ゴミ問題もあいまって、そして、コロナ禍と、いろいろあったのだが、ようやく通常通りかと思いきや、である。
 なんと桜の木を剪定し、桜の季節に行なわれていたライトアップも三月いっぱいで終了とのこと。そうであれば、そんなに混んでいないかも~と、渋谷からバスで中目黒へ。菅刈小学校前で下車し、川沿いを中目黒駅方面へ歩く。
 ここの桜並木は、花開いた枝が、川の両側から垂れ下がり、川面がピンクに色づくのが、見ものだが、剪定された結果、とてもさっぱり。物足りないっちゃ物足りないが、悪くないね。これから木が育っていくのも楽しみだし。

2024/04/01

いい日、旅立ち


 この4月から、東京を離れる颯太郎と風生夏と四人で、渋谷の長崎飯店で食事会。あれやこれやと話しながらの楽しい時間は、あっという間、近々の再開を誓い合って、バイバイ。てか、颯太郎、そのうち、烏山に居たりして。

原爆も、ホロコーストも、ジェノサイドも、やってる側からすれば、すべてが正義。『オッペンハイマー』

 何かと評判の『オッペンハイマー』を、とりあえず見てみることに。はじめから、反戦・反核作品だとは思っていなかったので、被爆者側からの原爆描写がないことには驚きもしないのだが、戦争って、この程度の人間によって進められていくんですよという認識は、クリストファー・ノーランと合っているのかな。原爆も、ホロコーストも、ジェノサイドも、やってる側からすれば、すべて正義ということね。
 オッペンハイマーの人生から、いくつかのフェーズを抽出して重ね合わせた作りや、登場人物とセリフが多いながらも、うまくまとめ上げられていて、とてもよくできた作品であることは、間違いないかと。3時間という長さは、まったく問題なし。