2022/04/19

オモニが作る参鶏湯が美味しそうだった『スープとイデオロギー』


  『スープとイデオロギー』試写会へ。『かぞくのくに』で、実体験に基づき、北朝鮮帰国事業で半島へと渡った兄と、日本に残った妹ら家族を描いたヤンヨンヒ監督作品。今回は、監督の母親の半生と、朝鮮分断に反対する若者らへの弾圧・虐殺が起きた4.3済州島事件を軸に、民族、家族、国会を問うていく。監督いわく「タイトルには、思想や価値観が違っても一緒にご飯を食べよう、殺し合わずに共に生きようという思いを込めた」。学びも多いと同時に、家族の死、認知症、いろいろと、頭をよぎる作品であった。
 オモニが作る、ねぎとごまがたっぷり入った、素麺入り参鶏湯が美味そうだった。