ブレイディみかこさんに「久々の英国ドラマの傑作」と教えてもらったNetflixの『Adolescence』を一気見するため、Netflixを一時的に再契約。
『This Is England』のコンボ役のスティーヴン・グレアムが、主人公の父親役。全シーンがワンテイクで、流れるように物語が進む。自分が、殺人を犯した主人公の家族でもあり、セラピー、そして刑事でもあるような感覚に陥る。重たくて、辛い内容だが、確かに傑作かと。
『Flow』のギンツ・ジルバロディスの2019年作『Away』が再上映。黒い巨人から逃げる、飛行機事故から生き残った青年。セリフなし、脳をフル回転させながら、映像美に酔いしれる。
気候変動に抗い、最後の秘境を守るフィリピンの環境活動家集団を追った『デリカド』。ドゥテルテ政権と経済を最優先する企業による弾圧・暴力に屈することのない姿勢は、信じられないほどに尊い。が、環境活動家の殺害が世界一多いという、危険な(デリカド)フィリピンの現実を国際社会は見逃してはならない。
『スイート・イースト』。修学旅行を抜け出した女子高生が乱射事件に巻き込まれ、追い込まれた先に隠し扉。そこから出会う、パンクなアクティビティスト、理屈っぽいネオナチ、EDMなムスリムと、奇想天外かと思いきや、いや、これぞ現代アメリカなのかと。
映像も音楽も、とても好き。何より、タリア・ライダー、最高。一先ず、今年一番。
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』を、Dolbyシネマで。ボブ・ディランについては、すーっと通った程度だが、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』で、話が分かりやすく、良かった。エル・ファニング、最高でした。もう一回見たいね。
ちょこっとだけど、「The Irish Rover」を大音量で聞けたのも、うれしかったよ。