2021/02/03

アイロニーたっぷりのブラック・コメディー『天国にちがいない』


 イスラエル・ナザレ出身のパレスチナ人、現代のチャップリンと称されるエリア・スレイマン監督・主演のブラック・コメディー『天国にちがいない』。生まれ故郷、そしてパリ、ニューヨークを巡るパレスチナ人映画監督の目を通じて、アイデンティティとは何かを問うていく。重くなりがちなテーマが、センスのいいアイロニーを交えながら描かれている。ワンカットが長めでセリフ少なめなところは、ロイ・ロイアンダーソンみたいな印象も受けるけど、あちらが絵画なら、こっちはスナップフォトのよう。また見たい。いや見るに決まっている。