2024/04/09

『アイアンクロー』は、効くのである。


 子供の頃、これは効くのか?と試してみるプロレス技と言えば、アイアンクローか足4の字固めだった。映画『アイアンクロー』は、その鉄の爪、フリッツ・フォン・エリック「呪われた一族」の話。
 中高生の頃、テキサスに住んでいたおじが、ローカルのプロレス番組を録画したビデオを定期的に送ってくれていて、エリック兄弟の試合は、来日以前から見ていた。
 だから、デビットの死は鮮明に覚えているのだが、その背景や、ケリーの死などについては、あまり考えたこともなく、この作品を見て、約40年を経て彼らのことが分かってきたような気がする。
 パンフレットには、水道橋博士の寄稿文。プロレスファンらしくもあり、フリッツと石原慎太郎と比較するあたりが、博士らしいし、当時の時代背景を理解する上で必見。