2025/07/09

『魔女』か? 『ハルビン』


 大韓義軍アン・ジュングン(安重根)が、伊藤博文を暗殺する過程を描いた『ハルビン』。サスペンス、アクションの要素もあり、『魔女』みたいなテイストも。と言うか、オープニングの数分は「『魔女』か?」と疑うようなシーンで、びっくり。映像の色味や陰影の使い方は、好み。苦しさが漂う音楽も良かった。
 日本人役がリリー・フランキー以外、韓国人だったのは少し違和感があったな。でも、よかった。

『ロスト・ランド』の完成初号試写会へ


 藤元明緒監督作品『ロスト・ランド』の完成初号試写会へ。ミャンマーの少数民族ロヒンギャの姉弟を主人公にしたフィクション作品。出演者のほとんどはロヒンギャで演技は初めてだったとか。自由を求めて難民となり他国へ移ろうとするも、立ちはだかる高い壁。その現実が、ていねいに描かれている。公開は、来春だそう。
 ちなみに、昨年末には、テスト試写会にも参加していて、その時とは、まったく印象が違う作品になっていた。
 ぜひ、藤元監督に話を聞いてみたい。 

2025/07/08

平良いずみさん渾身の作品『ウナイ 透明な闇』


 『ウナイ 透明な闇』監督の平良いずみさんに、本作についてインタビュー。平良さんには、沖縄で暮らす石川県出身の菜の花さんを追ったドキュメンタリー『ちむぐりさ』で話を聞き、その後、ご自身のライフワークともなったPFAS問題について二度話を聞いている。今回は、昨年12月以来。
 世界各国で発生しているPFAS汚染は、女性や子供たちに大きな影響を及ぼしている。約一年取材した平良さん渾身の作品。ここでも、ちょくちょくと紹介していきたい。

2025/07/01

アメリカって、もっと自由だったと思う。『フォーチュン・クッキー』

 『フォーチュンクッキー』。予告編を見て、こりゃ絶対に好きなやつでは?と思ったのだが、予告とは違った流れも、なるほどねと納得。
 米軍基地で通訳として働いていた主人公の女性が、タリバン政権復活後に、追われるようにしてアメリカに渡り、西海岸のフォーチュン・クッキー工場で働いている。アフガン時代の記憶が原因で、不眠症に陥る彼女。友人や精神科医、工場のオーナーらとのやりとりには、クスっとしたり。
 何やかんや言いつつ、これが、自由の国・アメリカだったのだと思う。トランプのは、偽物。

明らかなアフター・コロナ作品、『28年後⋯』


 『28年後⋯』。28日後、28週後に続き、ダニー・ボイル、アレックス・ガーランドのコンビが、やってくれましたよ。十分なホラーテイストに加え、あれやこれやで、まさかの展開。生と死について考えさせられる、明らかなアフター・コロナ作品だった。

2025/06/30

グラシン・ペーパー・カバー

 表紙を傷つけたくないので、本を持ち運ぶ時には、文庫から厚めの単行本まで対応可能な布製や、文庫、新書専用のものなどのブックカバーを被せている。ただ大きさが微妙な本があって、しっくりと来ない場合も少なくない。
 で、先日、紀伊國屋書店に行ったところ、グラシン・ペーパー・カバーなるものを発見。「四六、A5、B5、A4」用と「文庫、新書、A6」用を購入。自宅の空き時間に、せっせとカバーで本を包んでいる。耐水性・耐油性もあるので、書棚のある部屋で焼肉をするわが家には、ぴったり。なかなか気持ちがいい。

惜しい。『でっちあげ』


 『でっちあげ』。児童虐待で告発された小学校教師。無実を晴らそうとする彼の前に立ちはだかるのは、550人もの大弁護団と、煽り立てるマスコミと世論。スリリングな展開は、良かったのだが、ラストが、うーん。問題提起を回収しきれていない。惜しい。

2025/06/29

衝撃のラストに、頭が整理しきれず。『アスファルト・シティ』


 『アスファルト・シティ』。ニューヨークの救急医療隊では、近年、自殺者が増えているのだとか。衝撃のラストに、頭が整理しきれず。

2025/06/28

“Never go back”,『かたつむりのメモワール』

 『かたつむりのメモワール』。離れ離れになった双子の姉弟の物語。切ないが救いがあってよかった。かたつむりは、“Never go back”なんだね。

2025/06/26

呼応する『リライト』と『時をかける少女』


 尾道を舞台にした映画『リライト』。『時をかける少女』オマージュな部分もあるのだが、同様のタイムリープ作品『サマーフィルムにのって』で、河合優実演じる主人公の友人・ビート板が読んでいたのが、(カバーを外した)『時かけ』。呼応し合っている。