2024/05/15

ノーCGのパペットが暴れまくる『キラー・ナマケモノ』


 『キラー・ナマケモノ』。直前に見た『胸騒ぎ』の後味の悪さを忘れるほどのバカバカしさ。ノーCGで、パペットが次々と悪行を働く姿は潔くさえ見える。
 無理矢理にシスターフッド感を醸し出し、強引な動物愛護のメッセージで締めるあたりも、かなり好き。もう一度見ても、いいな。
 ちなみに、原題は、『Slotherhouse』。エンドロールでは、「生獣の館」と訳していたが、「ナマ・ケモノ」らしい。悪乗りが過ぎる。

後味が悪すぎるし、伏線を回収できずの『胸騒ぎ』

 すでにブラム・ハウスによるリメイクも決まっている『胸騒ぎ』。『ミッドサマー』や『Lamb』と並び称されている北欧ホラーで、後味が悪いとは聞いていたのだが、悪過ぎるし、まったく伏線を回収できていない。これは、いかん。お勧めしません。また見るかもだけど。

2024/05/14

LIGHTERS、バンド感が増してたよ


 「LIGHTERS digital single release tour 2024 Tokyo final」@新代田FEVER。ゲストのHOMECOMINGSも素晴らしいし、LIGHTERS、バンド感が増して、とても良かった。rumi作のZINEも、いかしてる。
 で、LIGHTERSとHOMECOMINGS、Laura Day Romanceのスリーマンが見たいな~って思っていたら、HOMECOMINGSの名古屋公演ゲストが、Laura Day Romanceだと。悩ましい。

2024/05/11

『猿の惑星』らしいシリーズ新作『猿の惑星/キングダム』


 チャールストン・ヘストン主演作(テレビだけど)以来、見ている『猿の惑星』。シリーズ新作『猿の惑星/キングダムを見に、調布のイオンシネマのIMAXシアターへ。空いてて、いいね。
 で、『猿の惑星』らしいというか、人間ってダメねは作品。

2024/05/09

『魔女』のテイストはありつつ、まったくの別物。パク・フンジョン監督最新作『貴公子』


 『THE WITCH/魔女』のパク・フンジョン監督最新作『貴公子』。銃撃などアクションシーンが派手なのは、折り込み済みだが、カーアクションが凄かったし、何より読めない展開がたまらん。
 キャストや音楽など、『魔女』のテイストはありつつ、まったくの別物。ちょっとしたバディムービーでもある。案外に続編があったりして~と思いつつ、『魔女』の最新作を待つ。

大衆演劇と地下アイドル。『瞼の転校生』


 『瞼の転校生』。大衆演劇一座に生まれ、公演に合わせて毎月転校する中学生が主人公。一月しかいない学校だから友人を作ろうとしない彼と、不登校だが成績はピカイチの同級生、そして彼の元カノは大衆演劇にハマっていき、劇団のタニマチの娘は元地下アイドルで大衆演劇で再起を期すって、すごい設定。笑えて泣けて、もっと早く来れば良かったよ。
 そして大衆演劇を、一度きちんと見てみたい、と思う。

2024/05/08

中華民国時代の上海を舞台に繰り広げられるスパイ・ノワール『無名』


 トニー・レオン主演、ワン・イーポー共演の『無名』。中国共産党、国民党、日本軍のスパイの心理戦を描いた、スパイ・ノワール。中華民国時代の上海を舞台に、緊張感のあるドラマが展開される。過去と現在が交差する複雑な脚本で、見ている私は騙されっぱなし。トニー・レオンとワン・イーポーのアクションシーンもかなり見もの。
 ただ、史実がベースなので、1930年代~終戦までの政治家や軍人の名前がちょいちょい登場するので、ちょっとばかし知識があった方が、より楽しめるかも。

2024/05/05

ミャンマーの夜明けを願うだけではなくて、行動を。『夜明けへの道』

 『夜明けへの道』。ミャンマー軍のクーデターによる圧政に抗い、潜伏しながらセルフ・ドキュメンタリーを制作するコ・パウ監督。暗い夜道に光は見えないが、火を灯すのは、私たちでもあると自戒。
 上映後のトークで、Yangonかるたプロジェクト代表の野中優那さんが語った、道の先に、今抗っている若者らは存在するのかとの問いを噛みしめる。

2024/05/04

あっち側とこっち側の境界線を巡る考察。『水深ゼロメートルから』


 『水深ゼロメートルから』。学生時代、あっち側とこっち側の境界線って、あからさまにあって、それは大人も同じで、だから、こっち側にいて、もがく。そんな四人が、カッコいいのよ。
 上映後には、濵尾咲綺さん、仲吉玲亜さん、清田みくりさん、花岡すみれさん、山下敦弘監督による舞台あいさつ。撮影秘話を聞き、家に帰ってからパンフをじっくりと読んで、なるほどと。また見に行く。

2024/05/02

今年二回目のFREEDOMS。入ってねーけど、最高に楽しい。


 『 We love FREEDOMS! We are FREEDOMS! 2024 』@後楽園ホール。今年二回目のFREEDOMS、京子さんは今年初めて。入ってねーけど、最高に楽しいのよ。
 次回、後楽園は、『 葛西純プロデュース興行 東京デスマッチカーニバル2024 vol.1 』。行くしかない。

『毒娘』の前日譚「ちーちゃん」


 『毒娘』の前日譚、押見修造「ちーちゃん」。どうしても読みたくて、昼休みに書店へ。こちらには、どうしようもない親や男子同級生が登場。なるほどねな展開だったが、この作品以前の物語と、『毒娘』までの間のちーちゃんのことが知りたくなる作り。あれこれと、考えてしまう。

2024/05/01

滑稽だが、日常のあれやこれやが詰まった、良作。『走れない人の走り方』


 『凪の憂鬱』主演の辻凪子さんが、SNSでべた褒めしていた、台湾出身の蘇鈺淳(スー・ユチュン)監督作品『走れない人の走り方』。
 主人公は、「ちょっと考えてもいいですか」と、判断を求められても決められない映画監督、キリコ。念願のロード・ムービー作りのため、四苦八苦し、周りは振り回されていく。
 滑稽だが、日常のあれやこれやが詰まった、良作。キリコが、父親が作った焼きそばを、目をきらきらさせながら食べるシーンが好き。

こういう奴いるわーな家父長制夫など、毒親が登場。『毒娘』


  以前から、ヒューマントラストシネマ渋谷で「ちーちゃん」の来ているジャージなどが展示され、気になっていた『毒娘』。
 ホラー的なビジュアルだけど、SNSで流れてくる情報では、シスターフッドだの社会派だのと違う趣きらしいとも。間もなく上映終了かもということで、見に来たのだが、ホラーです。間違いなしのホラーです。
 ただ、毒娘というより、こういう奴いるわーな家父長制夫など、毒親が登場。シスターフッドであり、ネグレトなどの社会問題をエンタメに昇華させた作品だった。
 ちーちゃんのバックグラウンドが分かりづらくはあるのだが、前日譚のコミック「ちーちゃん」が発売されているとのこと。買わねば。