2023/04/26

アルジェントを感じつつも、市川崑のような映像美も、『べネシアフレニア』


 『べネシアフレニア』。オーバーツーリズムが原因で起きる連続猟奇殺人。住民感情を盾にし、観光客を欺く犯人は単独なのか。イタリアのジャーロ映画へのオマージュに溢れるスペイン映画。
 アルジェントを感じつつも、市川崑のような映像美も。流れる音楽に神経を煽られる。これは、いい。
 そして、ほぼ事前の知識なしに見たのだが、主演(だと後で気づいた)のイングリッド・ガルシア・ヨンソンが、すばらしいのよ。

2023/04/25

シン・シア、キム・ダミそろい踏み『THE WITCH/魔女 -増殖-』


 待ちに待っていたこの日が、遂に来た。『THE WITCH/魔女 -増殖-』 、来月の上映開始前に、日本最速プレミア上映会。上映前には、主演のシン・シア が舞台あいさつ。
 そして本編は、前作の流れを踏襲しつつも、新キャラ続出で、バトル多め(トゥー・マッチではない)、新たな展開を経て、第三章へ。シン・シアの新人らしからぬ演技も素晴らしいが、キム・ダミ は、存在感があり過ぎます。
 『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で主演のパク・ウンビンとソン・ユビンが演じた姉弟が、とても良かった。切ないけど。
 5月26日~上映開始。前作も5月12~18日まで劇場で限定上映。これは、盛り上がってきたよ。


2023/04/23

いま最強の10人、私立恵比寿中学


 「私立恵比寿中学 spring tour 2023~100%ebism~」@東京ドームシティホール。柏木ひなた卒業後、初観戦。いま最強の10人が、そこにいた。桜井えまの歌唱力とダンス、すご過ぎる。

切なくて、愛おしい『トリとロキタ』


 『トリとロキタ』。ハッピーエンドを待つ京子さんをどん底に落とすエンディング。でも、切なくて、愛おしい作品。もう一回見ようかな。

2023/04/21

応援したくなる気も分かる。『エスター ファースト・キル』


 『エスター ファースト・キル』。『エスター』14年ぶりの続編は、その前日譚。イザベル・ファーマンが、再びエスターを演じていて、違和感との声が多いのだが、エスターって少女ではないわけで、しっくりきました。そしてエスターを応援したくなるのも、分からなくはない。

2023/04/18

何でも自己責任で片付けられはしない。『わたしの見ている世界が全て』


 末の妹にかき回される姉妹兄弟のあれこれを描いた『わたしの見ている世界が全て』。森田想が演じるのは、自分は自立している、何でも自己責任だと主張する熊野遥風。その憎らしさに、思わず、いるわ、こんな奴と妙に共感。というか、森田想、すごい俳優だと思う。堀春菜の存在感も、良かったな。
 上映後ティーチインでは、佐近圭太郎監督が登壇。ラストシーンやモノローグに込めた思いなど、興味深い話を聞くことができた。好きな作品です。

その正義は、正しいのか。『聖地には蜘蛛が巣を張る』


 『聖地には蜘蛛が巣を張る』。イランで、2000~2001年に実際に起きた売春婦16人連続殺人事件がベース。正義を掲げ腐敗した街を浄化する犯人と、事件の真相を追う女性ジャーナリスト。腐敗しているのは、本当に被害者なのか? 犯人だけではなく、警察、司法、世論に根付くミソジニー。死刑制度など、なかなかに考えさせらる良作。スリリングな展開も、いい。

2023/04/16


 『パリタクシー』。92歳のマドレーヌと、彼女を施設に送り届けるタクシー運転手のシャルルのロードムービー。マドレーヌの人生が壮絶で、まさかの展開。私の人生最大の感動と衝撃の作品。素晴らしい。
 が、原題は『 Une belle course』。その直訳でも良かったと思うのだが、邦題が、残念でならない。

2023/04/15

実践『ぼくたちの哲学教室』@横須賀

 ベルファストの男子小学校で、哲学の授業を実践するケヴィン校長と子供らを追った映画『ぼくたちの哲学教室』。プロモーションで来日中のケヴィン校長による「対話哲学@横須賀」が行なわれるということで、取材を申し込み横須賀学院小学校へ。授業のテーマは、「よき友とは?」。約1時間30分にわたり、繰り広げられたケヴィンさんと子供たちの対話。子供たちの発言に、「そういう視点があったのか」と刺激をもらえたし、何より楽しそうで、ちょっと羨ましくも。

2023/04/13

暴力で平和は実現できない。『ぼくたちの哲学教室』

 今日は、『ぼくたちの哲学教室』試写会&イベントで、ユーロライブへ。
 この映画は、北アイルランド紛争という暗い歴史がトラウマとなり、今も人々の心に重くのしかかる北アイルランド・ベルファストの公立男子小学校が舞台。
 エルビス・プレスリーを愛するケヴィン校長は、「どんな意見にも価値がある」と、小学校内の哲学教室で、子供たちに思索と対話を促し、自身の経験から、「暴力で平和は実現できない」と伝える。
 その姿を、ナーサ監督は二年間にわたって撮影、絶妙な距離感を保った映像が素晴らしい。試写イベントでは、ケヴィン校長とナーサ監督が揃い踏み。撮影に至った背景や対話の大切さなどを語る二人。すばらしい時間だった。
 そして、明後日15日には、神奈川県内の小学校で、ケヴィン校長が哲学授業を行なうとのこと。取材でお邪魔することに。楽しみだな。

2023/04/11

エンドロール後まで見逃すな! 少女たちの金曜日『ガール・ピクチャー』


 『ガール・ピクチャー』。17〜18歳の少女3人たちが過ごす3回の金曜日の出来事を描いたフィンランド映画。三日間の話とは言え、時間の経過としては、約二週間なわけで、金曜日以外の日、不器用な彼女たちは、どういう思いだったのだろうか、と。

で、エンドロールが始まると席を立つ人がチラホラ。すでに知っているのであれば、いいのだが、最後まで見届けた方が、いいかもね。

2023/04/09

何だかほっこり、『ダークグラス』


 ダリオ・アルジェント10年振りの新作『ダークグラス』。惨殺、犬、煽りまくる音楽、最高にアルジェントなのだが、ほっこりするというね。けっこう気負い気味に見たので、次回は、ゆったり細かく見たい。

2023/04/05

大音量のゴブリンサウンドと共に『サスペリアPART2』(原題は、『Profondo Rosso』)


 ダリオ・アルジェント監督特集。『サスペリアPART2』。原題は、『Profondo Rosso』。1978年に日本で公開された劇場公開版ではなくて、削除されたシーンを含む完全版。
 ストーリー、迫りくるゴブリンの音楽、最高。アルジェント作品の音楽に、ゴブリンが採用されたのは、この作品が初めてらしいが、大正解。
 大音量のゴブリンサウンドを全身に浴びながら、この奇怪かつ痛快な作品を堪能したいんであれば、映画館が最適(ホームシアターがあれば、別だけど)。
 ところで、この作品の製作は『サスペリア』よりも前で、同作とは何の関係もない。公開当時、『サスペリア』のヒットを受けて、配給会社が公開を決めたそう。ま、『Mr.BOO』シリーズも、それぞれの作品に何のつながりもないしね。

2023/04/04

ヒットしたのには、オカルトブームの他に、ドリフの影響もあったはず、『サスペリア』


 ダリオ・アルジェント監督特集。今日は、『サスペリア』。初めて見たのはテレビ。その後、レンタルビデオで何度か見ているが、スクリーンで見たことはない(ルカ・グァダニーノのリメイク版は見ているけど)。
 主人公の無謀な探求心、虫や動物など、アルジェントらしくありつつも、けっこうあっさり。オカルト要素が強めで70年代っぽいく、当時ヒットしたのが分かる。久しぶりの鑑賞だと思っていたら、ちょっと前にアマプラで見たのを、途中で思い出した。
 ところで、この映画のキャッチコピー「決して一人では見ないでください」に続いて、「ひえーーー」と言う人は、ドリフのファン。これもヒットの要因かと。


2023/04/03

虫が苦手な人は絶対に見てはいけない。『フェノミナ』


 ダリオ・アルジェント監督特集で、『フェノミナ』。『サスペリア』は、公開から数年遅れてテレビで見たのが最初だが、こちらは、数ヵ月遅れで地元日田の映画館・あさひ館で見た。昆虫と交信できる少女を演じたのは、ジェニファー・コネリー。ぜいたくと言うか、あんな演技をジェニファーに求めるとは、恐ろしや。
 あと、音楽は、ダリオ・アルジェント作品といえば、ゴブリンなのだけど、この作品では、アイアン・メイデンやモーターヘッドの楽曲も使用されていて、いま見てみると、使い方が雑で微笑ましい。
 で、全編に渡って過激なシーンは多いが、そこよりも、とにかく虫が苦手な人は絶対に見てはいけません。吐いちゃうかも。

2023/04/02

イ・ジョンウンの笑顔がいろいろ。『オマージュ』


 『オマージュ』。ヒット作に恵まれない映画監督が、60年代に活動した女性監督が残した映画の欠落した音声を吹き込むうちに気づいた、意図的に欠落させられていた真実。日本も同様の、今も変わらぬ男性社会への問題提起に加え、映画と映画館愛に溢れる傑作。イ・ジョンウンが見せる楽しそうだったり、苦み走ったり、悲しげだったりな、笑顔がすばらしい。

2023/04/01

閉ざされた映画館で集中して見たい『メグレと若い女の死』


 『メグレと若い女の死』。パリス・ルコント監督曰く「映画館は明らかに映画を見るための神聖な場所であり、個人的にも非常に愛着がありますし、議論の余地はないでしょう」。
 練られたシナリオ、すばらしき俳優陣の演技、閉ざさた映画館で集中して見るべき、作品。