2025/07/29

I am fuckin' Japanese.『コミック雑誌なんかいらない』


 『コミック雑誌なんかいらない』。高校の時にレンタルで見て以来数回見ているが劇場では初めて。『フォーカス』『フライデー』が登場し他人事をスキャンダルに仕立て上げ始めた頃に、追われる立場の内田裕也が追う立場を演じ、実際の事件現場にも出向いた怪作。ラストのセリフがたまらん。

2025/07/28

ある意味で、出演者の少なさの勝利。青春ホラー『私たちのオカルティックサマー』


 青春ホラー『私たちのオカルティックサマー』。失跡した姉を探す女子高生が、高校のオカルト研究会に入部。部長、部員で巫女の女子生徒と共に、姉の足取りを辿るのだが⋯。最後の最後に、意外過ぎる展開が⋯。頭を集中させる映像と音も最高だが、ある意味で、出演者の少なさの勝利。

お出迎えサイン会でマニックスの話を少ししました。永野監督作品『MAD MASK』


 永野監督作品『MAD MASK』。超絶にくだらなく楽しい作品だったし、音楽がいい。エンドロールで流れる「LASSEN Remix」最高。

 そして、上映前に、お出迎えサイン会なるイベントも。マニックスの話を少ししました。

2025/07/26

今日子ママが、DAMで歌う、あの曲この曲

 小泉さん初めてのファンミーティング『KYOKO KOIZUMI US SARITE FAN MEETING~スナック想い出~』@ZEPP DIVERCITY。今日子ママが、DAMで歌う、あの曲この曲。最高でした。

2025/07/25

破天荒過ぎる生きざまが、まさにアナーキー『KNEECAP』


 アイルランドのヒップホップ・トリオ、KNEECAPの自伝的映画『KNEECAP』の先行上映。アイルランド語を駆使したストレートなメッセージもだが破天荒過ぎる生きざまが、まさにアナーキー。マストですよ。

 上映後には、アナーキストでフェミニストの春ねむりさんのトーク。先日配信された「IGMF」の話も。8月1日にリリースされる彼女のニュー・アルバムもマスト。


2025/07/23

衝撃のラストは、背筋が凍る一方で清々しくもある『IMMACULATE 聖なる胎動』


 『IMMACULATE 聖なる胎動』。幼い頃に事故に合い改宗し、イタリアの修道院にやって来たアメリカ人のセシリア。処女である彼女がある日妊娠していることが分かる。狂わんばかりに喜ぶ大司教ら。一方で、修道院の秘密が少しずつ明らかになるのだが、ある種の閉ざされた空間で、惨劇が繰り返される。
 女性は「器」だと言い切るマッドサイエンティスト、優性主義に抗うセシリア。衝撃のラストは、背筋が凍る一方で清々しくもある。

『サイコ・ゴアマン』のスティーブン・コスタンスキ監督も参加。『V/H/S 94』

 髙橋にしか勧めないと言っていたら、ほぼ同時期に奴も見ていたホラー・オムニバス『V/H/S ビヨンド』。今日は、第二シリーズの第一作『V/H/S 94』。こちらは、『サイコ・ゴアマン』のスティーブン・コスタンスキ監督らが参加。コスタンスキは、幕間の3分ほどのCM風映像を担当し出演も
 ビヨンドや94、これから公開されるであろう99、85の作品群を網羅したパンフは、マスト。ネタバレ必至なので、パンフを読むのは途中までにしたい。

2025/07/20

シャルロット・ゲンズブール出演作みたい『海が聞こえる』


 『海が聞こえる』。1993年に長編アニメ化されテレビ放映された作品のリバイバル上映。舞台の一つが、吉祥寺だということもあり、アップリンク吉祥寺では、連日複数回上映され、いずれも大盛況だとか。
 二人の男子高校生と彼らを翻弄する女子転校生、そして三人を取り巻く同級生らの話。まー、この女子高生・里伽子のわがままなことったら⋯。なのだが、見終わって、一連のシャルロット・ゲンズブール出演作みたいだな、と。そういう感じの作品。1993年に見たかった。

2025/07/19

反差別・反排外主義、反新自由主義『桐島です』

 「東アジア反日武装戦線」メンバー・桐島聡の半生を描いた『桐島です』。昨年1月、桐島聡容疑者と見られる男性が末期がんで入院していることが伝えられた。毎日、駅の掲示板で見ていた、あの桐島聡。どういう人物だったのかを知りたくて⋯。
 で、高橋伴明監督の反差別・反排外主義、反新自由主義が貫かれていた。いま上映されている意味合いは大きい。

2025/07/17

髙橋以外の皆さんには、勧めません。ホラー6作品のオムニバス。『V/H/S ビヨンド』

 『V/H/S ビヨンド』。『V/H/S』シリーズの最新作だというが、4作目にして、日本初公開。地球外生命体をテーマにした6作のオムニバス。
 どの作品も、トンデモな展開だが、特に「FUR BABIES」は、グロテスクにも程があると言いたい。地球外生命体、まったく関係なくて、サイコパスな愛犬家がひたすらに愛犬を調教する話、一番好きだったけど。髙橋以外の皆さんには、勧めません。

2025/07/16

画(S)鋲 vs 宮田和弥 vs 暴動クラブ


 “CLUB Que 夏ノ陣 -RETURN TO NATURAL-2025 【ショートコア合法集会 vol.5】” 画(S)鋲 vs 宮田和弥 vs 暴動クラブ。楽しかった。自分が、ジュンスカの曲をしっかり覚えていたのが、意外ではあった。


 

2025/07/15

どこかで伏線が張られていたのだろうか? 『顔を捨てた男』


 『顔を捨てた男』。思っていた内容とまったく違った。どこかで伏線が張られていたのだろうか?

2025/07/14

終わってみれば、うーん、普通だった『ストレンジ・ダーリン』


 『ストレンジ・ダーリン』。変わった作りのシリアル・キラー作品なのだが、ストーリーが読めてしまったし、終わってみれば、うーん、普通。

2025/07/12

最初から本気を出していれば、『スーパーマン』


 『スーパーマン』。トランプやプーチンみたいな大統領に、マスクのような企業家が、途上国に侵攻するという設定は悪くないし、スピード感もあるのだが、何だろう、ひっぱり過ぎかな。スーパーマンが本気になったら、5分で終わったんじゃね?でした。

2025/07/09

『魔女』か? 『ハルビン』


 大韓義軍アン・ジュングン(安重根)が、伊藤博文を暗殺する過程を描いた『ハルビン』。サスペンス、アクションの要素もあり、『魔女』みたいなテイストも。と言うか、オープニングの数分は「『魔女』か?」と疑うようなシーンで、びっくり。映像の色味や陰影の使い方は、好み。苦しさが漂う音楽も良かった。
 日本人役がリリー・フランキー以外、韓国人だったのは少し違和感があったな。でも、よかった。

『ロスト・ランド』の完成初号試写会へ


 藤元明緒監督作品『ロスト・ランド』の完成初号試写会へ。ミャンマーの少数民族ロヒンギャの姉弟を主人公にしたフィクション作品。出演者のほとんどはロヒンギャで演技は初めてだったとか。自由を求めて難民となり他国へ移ろうとするも、立ちはだかる高い壁。その現実が、ていねいに描かれている。公開は、来春だそう。
 ちなみに、昨年末には、テスト試写会にも参加していて、その時とは、まったく印象が違う作品になっていた。
 ぜひ、藤元監督に話を聞いてみたい。 

2025/07/08

平良いずみさん渾身の作品『ウナイ 透明な闇』


 『ウナイ 透明な闇』監督の平良いずみさんに、本作についてインタビュー。平良さんには、沖縄で暮らす石川県出身の菜の花さんを追ったドキュメンタリー『ちむぐりさ』で話を聞き、その後、ご自身のライフワークともなったPFAS問題について二度話を聞いている。今回は、昨年12月以来。
 世界各国で発生しているPFAS汚染は、女性や子供たちに大きな影響を及ぼしている。約一年取材した平良さん渾身の作品。ここでも、ちょくちょくと紹介していきたい。

2025/07/01

アメリカって、もっと自由だったと思う。『フォーチュン・クッキー』

 『フォーチュンクッキー』。予告編を見て、こりゃ絶対に好きなやつでは?と思ったのだが、予告とは違った流れも、なるほどねと納得。
 米軍基地で通訳として働いていた主人公の女性が、タリバン政権復活後に、追われるようにしてアメリカに渡り、西海岸のフォーチュン・クッキー工場で働いている。アフガン時代の記憶が原因で、不眠症に陥る彼女。友人や精神科医、工場のオーナーらとのやりとりには、クスっとしたり。
 何やかんや言いつつ、これが、自由の国・アメリカだったのだと思う。トランプのは、偽物。

明らかなアフター・コロナ作品、『28年後⋯』


 『28年後⋯』。28日後、28週後に続き、ダニー・ボイル、アレックス・ガーランドのコンビが、やってくれましたよ。十分なホラーテイストに加え、あれやこれやで、まさかの展開。生と死について考えさせられる、明らかなアフター・コロナ作品だった。