2021/11/25

ブギーマンは死なない。『HALLOWEEN KILLS 』


 『HALLOWEEN KILLS 』。ブギーマンが、まだ生きていようと、驚きません。しかも80年代感、ハンパない。でも彼が、社会を分断させる象徴として描かれていたのは、2020年代って感じでした。ブギーマンを作り出しているのは、私たちであると。悪い意味での同調圧力。
 三部作の第二弾ということもあり、1978年の最初からとは言わないが、前作は見ていないと、何が何やらかも。

2021/11/24

対話を重ねる


 いま立憲民主党の代表選挙なるものが行なわれている。候補者は四人、小川淳也さん、西村智奈美さん、逢坂誠二さん、泉ケンタさん。で、今日は、衆議院選挙の時にも、青空対話集会を開いていた小川さんの対話集会@有楽町イトシアへ。

 小川さんの集会は、演説会ではない。冒頭、小川さんが10分ほど政策を訴えた後、挙手制による質問コーナーが始まる。基本的に何を聞いてもいいのだが、今日の質問は四人。後半の二人は、維新との関係について。選挙時に香川一区でちょっとしたバタバタがあった小川さん。まず、その点について謝罪。その上で、維新だけでなく、他党との扉は閉ざさないこと、ただし、政党が違うので寄り添ったり、論議を委ねたりはしない、野党第一党として、しっかりと政権与党に対峙していく、と。

 小川さんとは政策的に合わないところが結構あるのだが、聞いて対話する姿勢には共感している。今日の対話集会も行ってみて良かったし、こういう政治系の集まりで、通りすがりの人が足を止め聞いていくのって珍しい。それだけ興味を持たれているということだろう。

夢か現実か?『マリグナント』

 『ソウ』シリーズのジェームズ・ワン監督作品『マリグナント』。夢で猟奇殺人事件の現場に居合わせる主人公。でも目覚めたら、夢は現実だったという話。結構複雑な設定で楽しめた。ホラーだけど、『Xファイル』や『ヴェノム』のような要素もあり。ネタバレ厳禁らしいので、ここまで。

2021/11/23

キツネと猫に騙されて、吊るし首『PINOCCIO』


  『PINOCCIO』。イタリアの作家、カルロ・コッローディの原作を、ほぼ忠実に表現した作品。ジェペットによって創り出されたピノッキオは制御不能。キツネと猫に騙されて、吊るし首になるものの、優しい妖精さんのお陰で救われて、という破天荒なストーリーがたまらない。邦題では、わざわざ「ほんとうの」という言葉が添えられていたが、ディズニー的なイメージはすでに葬り去られているのでは?

2021/11/16

クレイジー・モンキー


 デスマッチファイター・葛西純選手のドキュメンタリー『狂猿』のBlu-rayが届いた。特典として、葛西選手、佐々木貴選手、川口潤監督、プロデューサーの佐藤優子さんによりオーディオ・コメンタリーが収録されているのだが、これが、とてもおもしろい。撮影秘話満載だし、監督がそう思いながら撮っていたのか~なんて感心したり。で、コメンタリー付を見てから、オリジナルをもう1回、続けざまに見るというぜいたく。あの時、この時と、会場にいて葛西コールをしたのが懐かしくもある。あんな日が、戻ることを望む。
 配信も始まっているので、プロレスファンならずとも、ぜひに。

2021/11/15

『テレビで会えない芸人』松元ヒロに会いに行きたい


 配給元の東風さんにさそっていただき、試写会へ。社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」を立ち上げ、今はソロで活動する松元ヒロさんを追った『テレビで会えない芸人』。何とも渋い題材だが、いやいや、この作品、選挙前に見たかった? 今からでも遅くはない。それにしても、松元さんの人柄が素晴らしく、すわ親治さんとのやりとりも、たまらんよ。
 テレビで会えないならば、12月のソロライブに行けばいいだけ。が、チケット、取れるのか?

2021/11/11

誰もが孤独、『彼女はひとり』


 立教大学大学院の修了制作として撮影されたという『彼女はひとり』。誰にも愛されない主人公が、痛々しいほどに繊細。あれって、バッドエンドかのかなともね。
 中川奈月監督のトークで、その背景に納得しつつ、終わりにサインもいただいたが、独特な雰囲気に今後を期待してしまう。
 そして、監督の出身である、立教大学現代心理学部映像身体学科と言えば、映画『へんしんっ!』の石田智哉監督と同じ、しかも指導教授も篠崎誠さん。ということで、篠崎さんへの興味が止まない。
 それにしても、タイトルが意味深、ダブルミーニングかな? 

#彼女はひとり

2021/11/09

主演とご本人の才能が化学反応、『リスペクト』

 アレサ・フランクリンの半生を描いた『リスペクト』。性別、人種など考えさせられること多し。そして、主演のジェニファー・ハドソンによるドキュメント『アメージング・グレイス』(伝説の「チャーチ・コンサート」)での「アメージング・グレイス」の再現から、アレサ本人によるオバマ大統領就任式での歌唱の流れは圧巻。バチバチの化学反応だった。
 『サマー・オブ・ソウル』『シカゴ7裁判』『デトロイト』なども合わせて見ると、いいと思う。

2021/11/08

ブレイディみかこさんと私


 ブレイディみかこさんが2016年に発表した『ヨーロッパ・コーリング』が文庫本化され、『ヨーロッパ・コーリング・リターンズ』として出版される。そこに私が、NTT労組の機関紙で担当しているエッセー「PANIC」が何と48収録されていて、発売前に、岩波書店のWさんから書籍が届けれらた。こうやって形になると、喜びもひとしおというところか。
 組合機関紙に、なぜ、みかこさんの連載が?とは、とてもよく聞かれるし、みかこさんが帰国した時の新聞・雑誌編集者の集いでも、マスコミでないのは私だけだったりする。
 きっかけは、みかこさんが2015年ころまで執筆していたネットコラム『アナーキズム・イン・ザ・UK』。ここで、ジョン・ライドンやモリッシーらを引き合いに出しながら、政治や時事問題をいじり倒すスタンスが、とても共感できて、連載をお願いした。以来、5年が過ぎ、連載も60回を超えた。
 連載開始後に、『ぼくイエ』が爆発的なヒットとなったわけだけど、気さくな人柄に変わりはなし。コロナで帰国もできないし、私の渡英もかなわないのが残念だが、また、どこかでビールを飲みながら、あれやこれやとお話できたらなと思う次第。

2021/11/06

やっぱり腹が減る『きのう何食べた?』


 映画版『きのう何食べた?』、良かったですよ。歳とると、親との関係性とかもあるしね。共感もできるかな。うちは、席も入れとらんし別姓だし子供はおらんし、だが、真面目に納税して、フツーに暮らしててな、感覚。親の話とか、まー歳とったのもあって共感できるテーマ多し。深くはないけど、貧困問題にも触れていているし。おすすめだけど、腹が減る。