ブレイディみかこさんが2016年に発表した『ヨーロッパ・コーリング』が文庫本化され、『ヨーロッパ・コーリング・リターンズ』として出版される。そこに私が、NTT労組の機関紙で担当しているエッセー「PANIC」が何と48収録されていて、発売前に、岩波書店のWさんから書籍が届けれらた。こうやって形になると、喜びもひとしおというところか。
組合機関紙に、なぜ、みかこさんの連載が?とは、とてもよく聞かれるし、みかこさんが帰国した時の新聞・雑誌編集者の集いでも、マスコミでないのは私だけだったりする。
きっかけは、みかこさんが2015年ころまで執筆していたネットコラム『アナーキズム・イン・ザ・UK』。ここで、ジョン・ライドンやモリッシーらを引き合いに出しながら、政治や時事問題をいじり倒すスタンスが、とても共感できて、連載をお願いした。以来、5年が過ぎ、連載も60回を超えた。
連載開始後に、『ぼくイエ』が爆発的なヒットとなったわけだけど、気さくな人柄に変わりはなし。コロナで帰国もできないし、私の渡英もかなわないのが残念だが、また、どこかでビールを飲みながら、あれやこれやとお話できたらなと思う次第。