2022/04/26
2022/04/19
超絶に後味悪し、『ハッチング ー孵化-』
『ハッチング ー孵化-』。予告編で、もう興味マックス。髙橋浩司に「気になるよね」とメールしたところ、「見たい映画リストに入っている」との返信が。ですよねとなって、とりあえず、一人で見に行ったのだが、これは酷い。驚愕のラスト。吐きそうなくらい超絶に後味悪し。また見るかもだけど、お勧めしません。
オモニが作る参鶏湯が美味しそうだった『スープとイデオロギー』
『スープとイデオロギー』試写会へ。『かぞくのくに』で、実体験に基づき、北朝鮮帰国事業で半島へと渡った兄と、日本に残った妹ら家族を描いたヤンヨンヒ監督作品。今回は、監督の母親の半生と、朝鮮分断に反対する若者らへの弾圧・虐殺が起きた4.3済州島事件を軸に、民族、家族、国会を問うていく。監督いわく「タイトルには、思想や価値観が違っても一緒にご飯を食べよう、殺し合わずに共に生きようという思いを込めた」。学びも多いと同時に、家族の死、認知症、いろいろと、頭をよぎる作品であった。
オモニが作る、ねぎとごまがたっぷり入った、素麺入り参鶏湯が美味そうだった。
2022/04/13
いまだ続く分断社会を連想『ベルファスト』
北アイルランド ベルファスト出身のケネス・ブラナー製作・監督・脚本作品『ベルファスト』。U2の「ブラディ・サンデー」で、北アイルランドの問題を知り、その後、いわゆるイギリス・アイルランドが抱える領土やアイデンティティについて考えるようになり、そのことが、日本における沖縄、アイヌ、そして朝鮮半島との関係とつながっていき、いまの自分の思考が形成されたと言っていい。
『ベルファスト』には、当該地域の分断だけでなく、ミャンマーやウクライナを連想してしまう描写があり、ブラナーの意図は図りしれないが、興味深い。
ラスト、主人公家族がベルファストを離れるシーン。主人公バディのガールフレンドとの別れ、家族と祖母の別れは、現在の世界情勢を示唆する静かではあるが、名シーンだと思う。
2022/04/12
キム・ゴードンとケヴィン・シールズとの競演もあり、『ダイナソーJr./フリークシーン』
『ダイナソーJr./フリークシーン』。ポスターには「音が、巨大すぎた。」と。間違ってはいないが、そういう映画じゃありません。人間関係とバンドの浮き沈みが、メンバー以外のインタビューを交えながら、描かれる。デビュー前のライブや再結成後など、貴重な演奏シーンも多し。キム・ゴードンとケヴィン・シールズとの競演なんて、すご過ぎるわ。
ちなみに、この手の作品には欠かせない、ヘンリー・ロリンズとサーストン・ムーアは登場。当時のインディシーンを知る上でも、興味深い作品だった。
そのフィッシュフライは奴隷労働によるものでは?『ゴースト・フリート 知られざるシーフード業界の闇』
バンコクを拠点に、誘拐され強制労働を強いられる労働者を救助するNGO、その代表であるパティマ・タンプチャヤクル(2017年ノーベル平和賞ノミネート)の活動を追うドキュメンタリー。『ゴースト・フリート 知られざるシーフード業界の闇』の試写会。日本で消費されているフィッシュフライやキャットフードが、奴隷労働によるものだとしたら。でも、これが現実。直視せねば。
現代日本の抱える課題を映画として表現『前科者』
有村架純、森田剛主演、『前科者』。保護観察官と保護観察中の元受刑者を中心とした物語だが、児童虐待、孤立など、現代日本の抱える課題が、映画として、うまく表現されていた。
有村架純の好演が光るが、森田剛もいい。ジャニーズって退所しなければ、こういう役はできないのかしら。
2022/04/11
THE LINDA LINDASのバンド名の由来、映画『リンダ リンダ リンダ』
THE LINDA LINDASのバンド名の由来が、ブルーハーツではなくて、映画『リンダ リンダ リンダ』であると、彼女たちがインタビューで答えているが、その『リンダ リンダ リンダ』、今では、アマプラで配信がされていて、世界中で、いろんな人が見ているのだろうなと。
で、『リンダ リンダ リンダ』は、私のオールタイムムービーであり、上映当時に、DVDとオフィシャルブックなるものを購入していて、大切にしながら、鑑賞したり眺めたり。DVDの特典映像(劇中のバンド「パーラマウム」のライブ、ジェームズ・イハのサントラ録音など)が、これまたいい。初回限定特典は、時代性を反映して、ガラケーの液晶保護シートと携帯ストラップね。
オフィシャルブックには、主演4人のインタビュー・アンケートが掲載されているのだが、関根史織の回答が、弾けていて、いい。本人は覚えているのかしら。
とにかく、THE LINDA LINDASの登場によって、世界各地のライオット・ガールズが注目を集めていて、新旧を追っかけるのだが、たいへん。でも、楽しいわ。
2022/04/10
2022/04/08
新時代のライオット・ガール、THE LINDA LINDAS
今日4月8日、デビューアルバムの配信開始。新時代のライオット・ガール、THE LINDA LINDASが『RollingStoneJapan』で特集されている。インタビューは、彼女たちのことを教えてくれた、「サムフリークス」主宰の岡さん。バンド名の由来も聞いているのだが、映画『リンダ リンダ リンダ』がオールタイムベストである私にとっては、胸熱なエピソードが。人生初体験アンケートなんてのもあって、エックスレイ・スペックスやゴーゴーズ、プリテンダーズ。素晴らしい。
2022/04/07
お世話になっています、配給会社「東風」
ここ一年で、十数人の映画関係者など著名人にインタビューした。そのうち、『二重のまち/交代地のうたを編む』監督・瀬尾夏美さん&小森はるかさん、『へんしんっ!』監督・石田智哉さん、『東京クルド』監督・日向史有さん、『オキナワサントス』監督・松林要樹さん、『テレビで会えない芸人』監督・四元良隆さん、牧祐樹さんは、映画の配給元である東風の紹介での取材だった。
東風のお付き合いの最初は、『標的の村』監督・三上智恵さんへのインタビューで、那覇市での取材だっため、東風とはメールや電話だけのやりとりだった。一昨年末に、これまでで一番緊張したと思う『プリズン・サークル』監督・坂上香さんのインタビュー。このとき、担当の東風・向坪さんが同席、以来、公開作品が決まると、試写会の案内や取材の調整を行なってもらっている。
その東風が、『週間朝日』で、今週から二週にわたり特集されるとのこと。久しぶりに、『週間朝日』を買った。最近は事務所に行くことが多いので、当然社員は社長含めて5人だとは知っているが、記事を読むと、あらためて、そのすごさに驚くし、東風配給作品をよく見ていることが分かる。ほんと、ある意味で、公私にわたりお世話になっているんだな。
2022/04/05
日本の〈差別〉を丸ごと見つめて学びぼぐす『わたしのはなし 部落のはなし』
「日本の〈差別〉を丸ごと見つめて学びぼぐす いまだかつてないドキュメンタリー映画」だという、『わたしのはなし 部落のはなし』の試写会へ。部落問題については、父親が組合役員をやっていて、その解消に取り組んでいたこと、学校の授業、特に中学校では、教師の全国講習会が開催されたりもしていたし、今の仕事に就いてからも、狭山事件など冤罪事件をはじめ差別事件の学習会や集会に参加することもあるので、まったく知らないということはない。
でも、なぜあるの? なぜなくならないの?と問われたら、漠然としか答えれない。のだが、そのヒントを、この映画は提示してくれているように思う。
映画の中で焦点があてられるのは、当事者(差別する側を含む)の「わたしのはなし」であり、監督自身が部落問題を取材する中で経験してきた「わたしのはなし」。そして、それらを通じて、部落問題が「私のはなし」であるという理解が芽生えていく。
どこかで、こういう作品を見たことがある。坂上香監督の『プリズン・サークル』。あの作品も、日本の差別の構造が犯罪の根底にあることを描いていた。
でも、なぜあるの? なぜなくならないの?と問われたら、漠然としか答えれない。のだが、そのヒントを、この映画は提示してくれているように思う。
映画の中で焦点があてられるのは、当事者(差別する側を含む)の「わたしのはなし」であり、監督自身が部落問題を取材する中で経験してきた「わたしのはなし」。そして、それらを通じて、部落問題が「私のはなし」であるという理解が芽生えていく。
どこかで、こういう作品を見たことがある。坂上香監督の『プリズン・サークル』。あの作品も、日本の差別の構造が犯罪の根底にあることを描いていた。
登録:
投稿 (Atom)