新日本プロレス『BEST OF THE SUPER Jr.』。決勝戦は、飯伏幸太vs田口隆祐。名勝負になるとは思ったが、会場に響く歓声、悲鳴と、会場を揺らす観客の地団駄。素晴らしく熱い試合だった。
この日は、他にも名勝負の連続。飯伏に準決勝で敗れたが、デイビー・リチャーズは期待に違わぬファイターだった。ダイナマイト・キッドの再来と言われることが多い彼だが、キッドファンの私が断言する、比べるのは間違い。確かに同じ技を使うが、デイビーは、もはやデイビー。第二のキッドではない。
ルックスとファイトスタイルが、どストライクのフジタ“Jr.”ハヤトも相変わらず良い。金本との攻防もおもしろいが、今回、対戦することのなかった、KUSHIDAや佐々木大輔との絡みも見てみたいところだ。
さて、今回の決勝戦、間違いなく今年前半のベストバウト候補だろうが、個人的には、このシリーズで実現した、TAKAみちのくvs外道を、ベストバウト候補として大プッシュしたい。粘りのある切り替えし技の連続は、垂涎、そして感涙ものなのだ。