ニューヨークの古本市に集うさまざまなブックセラーズの人生を描くドキュメンタリー『ブックセラーズ』。本好きには、たまらんと思い見に行ったら、想像を超えてきた。
もともと白人男性の趣味から始まる本の収集が、コレクター、バイヤー、セラーを生んでいくのだが、性、人種などの差別問題を抱えつつ、多様性を包み込んでいく。
ネットが発達しようとも、本は死なない。内容だけではなくて、装丁、触り心地、匂い、すべてが本である。「フィジカル」って表現されていたのが、印象深い。
そして、「緊急事態宣言」前日に、本屋を扱った作品を、映画館で見た意義は、私にとって大きい。