2022/11/30

料理を作ったり食べたりする人には、おすすめ。社会風刺も効いている『THE MENU』


 予告編が刺激的だった『THE MENU』。孤島のレストランのメニューに隠された秘密、そして集った客の秘めたる過去とは。スリリング、かつ読めない展開で、しかも笑えるブラック・サイコ・サスペンス。社会風刺も素晴らしく、かなり好き。料理を作ったり食べたりする人には、おすすめ。
 アニャ・テイラー=ジョイ、カッコいいです。

2022/11/27

娘と母の関係性を濃く抽出し、重苦しさ漂う『私のおかあさん』


 井上真央が娘で、石田エリが母親を務めた『私のおかあさん』。娘と母親の不和を描いた作品だが、他の登場人物の存在を薄くすることで、親子二人の関係性をより濃く抽出。全編にわたって重苦しさ漂う。作り手の狙い通りの作品なんだと思う。

2022/11/26

背景には、家父長制と中国の一人っ子政策が。『シスター 夏のわかれ道』


 『シスター 夏のわかれ道』。両親の死によって、年の離れた弟と二人暮らしをする姉(シスター)。自分の夢か、弟の未来かを迫られる彼女の選択は?というストーリー。
 家父長制と中国の一人っ子政策を背景にしたけっこう複雑な作りで、父の妹もシスターであることが重要なポイントになっている。
 どうしようもない叔父さんが登場するのだが、彼の存在が、味わいを深めていたりする。

2022/11/24

パンクロックと有田焼『Rights パンクに愛された男』


 CRACK The MARAIN・カズキさんの半生を描いた『Rights パンクに愛された男』。偶然にも、髙橋浩司と一緒に見ることに。
 CRACK The MARAIN、JUNIORのライブシーンもたっぷりで、音楽ドキュメンタリーとして見応えありだが、有田焼の窯元の家に生まれたカズキさんと家族の葛藤、友人らとの関係性も余すことなく描かれていた。
 カズキさんの兄とのやり取りが、今年の自分には、グッとくるものがあった。そして、カズキさんが焼き物に絵付けしてるシーン、好きだね。
 上映後舞台あいさつは、カズキさん、武内享さん、小島淳二監督、司会は、JUNIORのGo!さん。来て正解。

2022/11/23

また見たい。STARBENDERS


 素晴らしかったよ、STARBENDERS。もう一度、見られるかしら?

2022/11/14

『FREAKS』

 

 大学時代に所属していた文芸サークル「音楽研究会」。ここでは、『BEATNIK』という雑誌を作っていた。勧誘時に「好きなミュージシャンを取り上げていいよ~」という甘い言葉に誘われ入ったものの、そんなことはなくてですね、持ち込みの企画があえなく却下。
 そこで、『BEATNIK』では出来ない企画をやろうと、当時二年生だった髙橋浩司、西部有司が中心となり、私ら一年生と共に企画・発行したのが、『FREAKS』。
 ZIGGYと野沢直子のインタビューは、本隊で却下された私の企画。当時まだ18歳、公衆電話から、それぞれの事務所に企画を説明して、実現にこじつけた。ZIGGYは事務所で、野沢直子は、今はなき六本木WAVEでインタビューした。見返してみると、なかなか失礼な質問が並んでいるが、悪くないかとも思う。
 他にも、GUNS&ROSES、DEADENDとX、UNICORNが、私が書いたもの。
 創刊号と意気込んだものの、この一号でお終い。というか、この後、私が『BEATNIK』の副編集長~編集長になり、『BEATNIK』が、カオスと化していくのでした。懐かしい。

オジー時代を期待しちゃ、ダメよダメダメ、『ランディ・ローズ』


 レコードを買ったときには、すでに他界していたランディ・ローズ。そうとう好きですよ。ということで、ドキュメンタリー『ランディ・ローズ』。楽しみにしていたのだが、生前のランディの演奏シーン、特に、オジー時代を期待しちゃ、ダメよダメダメでした。

2022/11/13

毎日聖地巡礼?『すずめの戸締り』


 そうたろうと共に、新海誠作品『すずめの戸締り』。新海作品は、初めて見たが、良かったですよ。あーいう感じなのね。
 宮崎、愛媛の方言が心地いいし、職場の近くが思いっきり舞台になっていて、しかも描写がリアルなので、妙に上がるというね。毎日聖地巡礼ですよ。

2022/11/12

池脇千鶴を思い出す。沢田研二主演『土を喰らう十二ヵ月』


 沢田研二主演『土を喰らう十二ヵ月』。長野県の片田舎で、ほぼ自給自足の一人暮らしをする中年男性の話。移ろう季節と共過ごすその生活に、憧れはありつつも、ハードルも高いなと。ただ、出て来る料理の数々は、そうとう上がるものばかり。ごま豆腐に、池脇千鶴を思い出すのは、私だけなのかしら。

2022/11/09

「私だけがしらないのでは?」な感覚に陥る『君だけが知らない』


 『君だけが知らない』。事故で記憶を失い幻覚を見るようになった妻。優しく接してくれながらも、影のある夫、その正体は? この作品は、タイムリープとは違うけど、記憶や時間軸を意識した描写を巧妙に取り入れ、スリリングな展開を演出。まったく読めない展開に、観客は、「私だけがしらないのでは?」な感覚に陥るはず。真相が明らかになるとき、うーん、これ以上は、劇場で。

物悲しくも温かい『秘密の森の、その向こう』


 『秘密の森の、その向こう』。祖母の死をきっかけに、8歳の少女が、8歳の頃の母親に出会い(タイムリープ)、親交を深めていく。無邪気で素直な子供たちと、大人の対比で、物悲しい温かさを演出している。ラストで少女と大人になった母親が抱き合うシーンが印象的。
 ところで、主演の二人は双子なんだけど、どちらが娘で、どちらが母親かが分からなくなることがあって、実は、これが、いい効果を生んでいると思う。

2022/11/08

『シャイニング』『us』オマージュなタイムリープ映画『ファイブ・デビルズ』


 嗅覚を生かした特殊能力を持つ少女が、母親と叔母の学生時代にタイムリープする『ファイブ・デビル』考察試写会へ。
 タイムリープとは、時間がループするのではなくて、ある一点に移動すること。『時をかける少女』が、これに当たるらしい。ちなみに、『サマーフィルムにのって』は、タイムトラベル。
 で、この作品、なかなかにスリリングな展開。ネタバレしそうなので控えめにするが、監督が公言する『シャイニング』『us』オマージュもふくめ、いろいろな仕掛けが散りばめられていた。公開されたら、もう一度見たい。

2022/11/06

反緊縮、賃上げを日本でも。Primal ScreamとDexys Midnight Runnersがコラボ「Enough Is Enough」


 Primal Screamのボビー、イネスとDexys Midnight Runnersのケヴィン、ショーンによるコラボ曲「Enough Is Enough」。賃上げ求めて断続的にストライキを実施している英国の全国鉄道・海運・運輸労働組合(RMT)の支援である。素晴らしい。反緊縮、賃上げを日本でも。

2022/11/05

スタンドアップ・コメディアンの話だった『レイジング・ブル』

 

 「午前十時の映画祭」で、『レイジング・ブル』。マーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロ、最初に見たのは、中学生の頃、レンタルビデオ。劇場では、初。
 ボクシングの話は振りで、スタンドアップ・コメディアンの話だったのね。

2022/11/03

案外にコミカルな描写が多くテンポも良い『アムステルダム』


 『アムステルダム』。予告編によれば、1930年代アメリカ、殺人の疑いで警察に追われる医師と弁護士を描くサスペンスらしい。
 その背後には、第一次世界大戦後、勢力を拡大するドイツ・イタリアファシストと、それを利用するアメリカの権力者らの影という展開になろうとは、まったく知らずに見たのだが、案外にコミカルな描写も多いしテンポも良くて、楽しめた。しかも、ほぼ実話だって。
 ヒトラー、ムソリーニはもちろんのこと、ルーズベルトを批判するあたりは、なかなか。

 クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントン、クリス・ロック、アニャ・テイラー=ジョイ、ゾーイ・サルダナ、マイク・マイヤーズ、マイケル・シャノン、ティモシー・オリファント、アンドレア・ライズボロー、テイラー・スウィフト、マティアス・スーナールツ、アレッサンドロ・ニヴォラ、ラミ・マレック、ロバート・デ・ニーロ、という豪華出演陣も話題になっているね。マイク・マイヤーズ、相変わらず、いい。

2022/11/02

 休日のはずが平日に、場所は代々木から横浜に変更、なにわ男子「Debut Tour 2022 1st Love」


 なにわ男子「Debut Tour 2022 1st Love」。7月23日の初日初回の代々木第一体育館公演を見る予定だったのが、コロナの影響で延期。休日から11月2日の平日、会場も代々木から横浜アリーナに変更になっての開催。休みを取って、そりゃ行きますよ。
 ま、藤原君が大好きだというバッファローズが日本一になったこともあり、新曲も聞けたということで、結果オーライではあるけどね。
 それにしても、ジャニーズのデジタルチケットは入場時まで座席が分からんのね。何だか、ドキドキするよ。