2010/04/11

ブルー・ゴールド


 昨日、友人に薦めてはいたものの、なかなか見ることができなかった、ブルー・ゴールドを観賞。映画のキャッチではないが、ペット・ボトルの水は飲みづらくなった。
 ただのようなものであるはずの水が、この日本でも「~の名水」として売られている。東京においては、水道水をペット・ボトルに詰めて売っている。
 私の田舎でも、地元企業が水で大儲けしている。ちょっとしたサービスエリア並みの売店とレストランの複合施設までつくってしまった。周辺は地盤沈下しているらしいが。
 政府や企業、労働団体の会議でも、ペット・ボトルが並ぶ。会議室から湯呑みはなくなったのだろうか。濃紺に白い丸のやつ。
 ところで、日本の政治家やマスコミは、安全保障と言うと、やれ日米同盟だの、核武装だのと言うが、最早そんな陳腐な考えでは成り立たないことを、この映画は示唆している。
 1時間30分もない映画なのに、メッセージは重く濃いものだった。
 とか考えながら、映画館を出る。私たちより先に席を立ったおじさんがいた。そして、おじさんはおもむろに、自動販売機で某フランスのミネラル・ウォーターを買った。
 あれには驚いた。映画の内容より衝撃的だった。考えさせられる一日であった。