イラク戦争開戦から10年。アメリカと日本など戦争支持国によって、荒らされたイラク。民主主義と自由をもらたしたかのような錯覚に、日本に住んでいると陥るが、イラク人ジャーナリスト、アリ・マシュハダーニさんは、イラク史上最悪の人権侵害の状況にあると言う。
また、戦時にアメリカが使った劣化ウラン弾は、子供を含む民間人に消せない傷跡を残し、さらに、いま生まれる子供たちに先天性の障害をもたらしている。
イラク戦争は終わっていない。この戦争に賛同し、実際は武装した米軍を輸送していたのだが、人道支援という名目で自衛隊を派遣した、日本の責任は甚大だと痛感。
いま、あの戦争を止められなかったことを悔いることは重要だが、何を置いても、イランやシリアで同じような惨劇が繰り返されないために、動くしかないのである。
※写真は、息子をイラク戦争で亡くしたイギリス人女性、ローズ・ジェントルさん。大義のない、作られた戦争で息子が死んだことに対し、ブレア元英国首相を追及する運動を展開している。彼女たちの運動は、ブレアの国会での証人喚問を実現した。