ポレポレ東中野で、若松孝二監督が28歳の時に撮影したという『裸の影』を観る。原爆投下から20年も経っていない時の作品。主人公は、母親の胎内で被爆し、18歳で原爆症を発症。土門拳の写真や広島の原爆ドームの映像を織り交ぜながら、主人公の苦悩と原爆と戦争への怒りが表現されていた。
が、そこは、若松監督らしく、主人公ほか女子高生のお色気を投入。そこが、またテーマの重さとの対比にもなっているのだが。
上映後は、塚本晋也監督のトークショー。短い時間だったが、若松監督とのエピソードや次回作のことなどが聞けた。塚本さんのような監督とポレポレのようなハコを、厚かましいながら支えていかねばならん。特に今の時代は。