2021/05/30

迫力しかないので、劇場でぜひ!『狂猿』


 デスマッチ・ファイター、葛西純選手の生き様を描いたドキュメンタリー『狂猿』。この写真は、作品の中でも取り上げられた、デスマッチ最狂芸術とも言える2009年10月後楽園ホールでの、葛西純vs伊東竜二の一枚。この年のプロレス大賞ベストバウトにも選ばれた一戦である。


 こちらは、作品のオープニングであり、葛西選手が首と腰のヘルニア治療のために休養する直前の2019年12月25日のデスマッチクリスマス。
 と、けっこう観戦した試合の映像が多いこと、また、監督はプロレス畑ではないので、カメラアングルが、まー新鮮で、痛々しさ倍増。彼女は、試合シーンは、ほぼ目を背けて見られなかったとか。この迫力、劇場でぜひ。

2021/05/29

カミソリボードまで売っています『狂猿』


 デスマッチ・ファイター、葛西純選手の生き様を描いたドキュメンタリー『狂猿』。前売り券を買ってあったので、明日の初回分と引き換えに、新宿シネマートへ。で、グッズの売れ行きがいいらしく、売り切れる前にと、Tシャツを購入。あと、パンフ、そしてカミソリボード。カミソリボードってと思うだろうが、これが本当にカミソリボード。危ないので気をつけて。

吐息が漏れそうな、なんのちゃんのポスター


 先週、日テレ系『行列のできる』番組で、仙台牛が好物だというなんのちゃんが登場。肉を買う場面のインサートで、なんのちゃんはいないが、精肉柳屋さんが登場。その後、番組で使用されたポスターが一週間飾られていたのだが、今日で掲示は終了。予備のポスター数枚があるので譲りますよというので、「吐息でネット」流れる店内で買い物の際、お願いして、もらってきた。のは、いいが、どうしようかね。

マジかっていうくらいに、泣けた『くれなずめ』


 成田凌、高良建吾、若葉竜也ら、いまを代表する俳優陣が出演する『くれなずめ』。熱くて、淡くて、切ない青春群像劇かと思いきや、いや、そうなのだが、これが深くて、いい。マジかっていうくらいに、泣けた。
 

2021/05/28

チャイナタウンの音楽を救え!


 みんな大好き、THE LINDA LINDAS。大ブレイクのきっかけになった曲「Racist, Sexist Boy」は、メーバーが学校で受けた人種差別をベースに作られたものだが、彼女たちは常に反ヘイト、反レイシズムに対する行動を続けている。
 で、今度は、「SAVE MUSIC IN CHINATOWN」アクションとして、Benefit Tシャツを販売するのだとか。そりゃ、買うに決まっているでしょうと思って、購入サイトへ行き、必要な情報を入力するも、何と、アメリカ国外の発送は、そのサイトでは対応しておらず、直接、制作したTシャツ屋さんに連絡しなさいとのこと。ということで、メールで要件を伝え、予約完了。届くのは、1ヵ月ほど後になるとのこと。自分への誕生日プレゼントってことにしましょうかね。

2021/05/26

こだわりの作業がうらやましい、東京印書館


 森山大道のドキュメンタリー映画『『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』で、大道の写真集復刻版の印刷を担当するのが、東京印書館。YouTubeに、作業の模様がアップロードされているが、これを見るだけでも、そうとう面白い。仕事柄、印刷や製本の皆さんとの付き合いはあるが、最近では、完全デジタルに移行されてしまうと同時に、コストの関係から、この動画にあるようなこだわりを通すことは、まずできないので、うらやましい限り。

期待を遥かに超えてきた『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』


 ドキュメンタリー映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』。期待を遥かに超えてきた。写真に向き合う姿勢だけでなく、発せられる言葉がかっこいい大道もすごいけど、写真集作りに携わる人たちの熱意と拘りが圧巻。個人的には、木の伐採から始まる紙作り、印刷・製本のシーンは印象的だったな。あとタイトルに使われているフォントも、いい。
 

 パンフも最高、何と言っても匂いがいい。のだが、帰り際、作品中で作られていく写真集『にっぽん劇場写真帖』が売店で売られていると聞いたら、買わないという選択肢はない。また、モノが増える。困ったもんだね。#森山大道

2021/05/25

「私、小池に、入れたことありません」と、声を大にして言おうじゃないか。ブレイディみかこさんの新著『女たちのポリティクス』


 ブレイディみかこさんの新著『女たちのポリティクス』。世界の女性政治家の台頭について考察。ドイツのメルケル、ニュージーランドのアーダーン(コロナ対策で、珍しく父親が賞賛していた)、台湾の蔡英文らの行動を分析しながら、各国の政治事情を解き明かしている。軽快な文体で読みやすいのは、みかこさんならでは。
 で、はじめから読めよと、自分でも思ったが、稲田と小池から読み始め、凍りつく。「私、小池に、入れたことありません」と、声を大にして言おうじゃないか。

痛快かつキテレツ、ドラマチックな戦争と政治についての考察『なんのちゃんの第二次世界大戦』


 河合監督の自虐的なツイッターも魅力的な映画『なんのちゃんの第二次世界大戦』2回目。東京上映は今週金曜日で一旦終了。とりあえず、今日が最後かな~。
 30歳代前半の若い監督が描く、戦争と政治の映画。痛快かつキテレツ、ドラマチックな展開が、とても楽しいのだが、また見ることはできるかな。とりあえずパンフで脚本を読み返し、ウンウンと納得したりして。

2021/05/24

VIVA! RIOT GIRLS


  反レイシズム・反性差別をテーマにした「Racist Sexist Boy」などを披露したロサンゼルス公共図書館でのパフォーマンス動画がTwitterなどで話題になったL.A.のパンクバンド、THE LINDA LINDAS。その存在を知ったきっかけは、はみ出し者映画上映イベント『サム・フリークス』を主宰する岡さんのブログ「マフスのはてな」。THE MUFFSの「BIG MOUTH」のカバーが紹介されていて、ぶっ飛んだのだが、今じゃ、エピタフと契約、インスタフォロオワーも20万に迫る勢いで、若いってすばらしくおそろしい。
 ちなみに、話題の動画は、字幕付きで、バリアフリーでもある。


 で、THE LINDA LINDASもカバーしている1990年代西海岸RIOT GIRLムーブメントの中心的存在、BIKINI KILLが、ジョーン・ジェットと共演している動画を発見。これが、また、かっこいいのよ。会場が、一度は行ってみたい、Hollywood Palladiumというのも、いい。


2021/05/18

侵略の手伝いを、侵略された張本人がしてるんだ。『なんのちゃんの第二次世界大戦』


 「太平洋戦争の平和記念館を設立させることで、ある人物の過去を改竄しようとする市長と、それに反対する戦犯遺族の物語」
 『なんのちゃんの第二次世界大戦』。オール淡路島ロケ、そして、淡路島でのオーディションで選ばれた10歳の西めぐみをはじめ、新人キャストの演技が妙にリアル。戦争、平和、政治、何を信じればいいのか? 30代前半の河合健監督のもやもやが見事に昇華。 
 映画の中核をなすカメの存在。「こいつは侵略的外来種だ。日本の生態系を乱した悪の権化である。こいつがどこから来たか分かるか?」「アメリカだよ。ミシシッピって名前だろ。こいつはアメリカから来た。でも、こいつを繁殖させたのは誰だ? 日本人だよ。分かるか、お前ら。侵略的外来種の、侵略の手伝いを、侵略された張本人がしてるんだ。被害者のフリをした加害者ってわけさ」
 10歳のマリのセリフが沁みる。

2021/05/15

衝撃と感動の連続、『僕が跳びはねる理由』


 『僕が跳びはねる理由』。原作は、会話のできない自閉症という障害を抱える作家・東田直樹が13歳の時に執筆したエッセイ。いやー衝撃と感動の連続。すばらしかった。「普通」って何だ?だね。

2021/05/12

私も『へんしんっ!」できるかな?

 「驚きと、歓びの、ドキュメンタリー! 体とからだ、人とひと。ちがうをつなぐ、こころとは。」
 映画『へんしんっ!』の監督、石田智哉さんにインタビュー。楽しく刺激的な取材だったな~。どうまとまめるか、思案中だが、うんうん、悪くないと思う。

2021/05/11

見えないのか、見ないのか。『海辺の彼女たち』


 日本に出稼ぎに来たベトナム人女性たちの覚悟と生き様を描いた『海辺の彼女たち』。外国人技能実習生を題材とした作品だが、いま改悪されようとしてる『入管法』ともリンクする。ていねいな取材に基づく映画だけに、重たく、いろいろと考えさせられる。
 『ノマドランド』で描かれたアマゾン労働者同様、消費者からは見えない彼女たちの存在を前提とした、私たちの生活という、あまりにも理不尽な現実。働いたら見合った対価が支払われ人間らしく生活ができる、それだけのことを世界はまだ実現できていない。
 パンフレットには、映画では描かれなかった基礎情報や制作者のインタビューがたっぷりと掲載されており、理解を深めるために必須だと思う。

2021/05/08

上映作品だけでなく、Tシャツも最高! はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.12」


 はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.12」。『ミス・ファイヤークラッカー』と、『ジョージア』ということで、シスターフッド映画の二本立て。両作品共に、シチュエーションはまったく違うが、優秀な姉と、出来の悪い妹な感じの設定で、最終的には分かり合えるという流れにならないのが、「サム・フリークス」。特に、『ジョージア』、良かったです。
 で、イベントTシャツがあるんだけど、プリントは『タイムズ・スクエア』。いいな。そして、注目すべきは、タグ。付け替えてるのよ。すごいでしょ。しかも、2000円で、250円は、子供支援に。主催の岡さん、生地も素晴らしいし、もっと取っていいと思います。

2021/05/06

私のかつての夢は劇中で否定された。『別に、友達とかじゃない』

「私が生まれ育ったこの町には、触れたくなるようなキラキラしたモノが、何ひとつとして、ない」。群馬県桐生市を舞台に、三人の女子高生が卒業式の帰り道に、それぞれの思いを吐露する『別に、友達とかじゃない』。アップリンク渋谷での上映最終日にようやく見ることができた。
 高校卒業後、三人三様の道を歩むのだが、小学校時代は仲が良かったとはいえ、中高とそんなに交流もなかった三人が、何を思い過ごしてきたのか。そして、未来は。
 東京に何があるのかという問いは、高校卒業後上京した自分にとってのもの? ほとんど何も考えていなかった、と、思う。いや考えていたのだが、主人公のひとりと似たようなやつで、しかも劇中で否定されるというね。
 いやー、おもしろかった。もう一度見たい。どこかで、やらないかな~。

 

2021/05/04

Tollywoodで、シモキタラバーズの映画『街の上で』


 初めての下北沢Tollywoodで、『街の上で』2回目。映画にも登場するTollywoodで見るの、また、いいね。でも、観光客で溢れかえった下北沢は、映画の趣とは、ちと違うかな。街への愛情不足というかね。本当のシモキタラバーズは、路上飲みとか路上タバコ、ゴミのポイ捨てなんかしませんから。