TAJIRI著『戦争とプロレス』。書店で立ち読みしたところ、前著『プロレス深夜特急』も気になって仕方ないので、両方購入。とりあえず、『戦争とプロレス』から読み始めた。前半では、ロシアのウクライナ軍事侵略後のヨーロッパをツアーするTAJIRIが各国のレスラーやプロモーターなどと接する中で感じた戦争とプロレスを、後半では、コロナ禍前後の世界のプロレスについて。世界初のシリア難民プロレスラー・ジョージのストーリーなど。
日本のテレビでは伝えられないヨーロッパの人々の感情がほとばしるダイアリー的エッセイかな。ときおり、差別的発言が見られるのが気になったが、プロレスに根強いギミックが、差別と裏腹に存在していることの証左でもあって、そこも興味深い。