2024/07/31

東アジアは戦後なのか? 『バナナパラダイス』


  昨日、『流麻溝十五号』を見て、1950年代の台湾のことが知りたいなと思っていたら、新宿K'sシネマで、「台湾巨匠傑作選2024」が開催中。
 1949年に中国から台湾に渡った兄弟と、後に弟と結婚する女性の数奇な人生を描いた『バナナパラダイス』が、タイミングよく再上映されるとのことで、仕事帰りに劇場へ。
 で、この作品、1950〜70年代後半までの台湾が舞台で、戦争とその後のアカ狩り、そして蒋介石後の市井の生活が、切なくもユーモラスに表現されている。
 ラストの妻の激白に、中国残留孤児を思い出し、そして、台湾だけでなく、日本、中国、朝鮮半島は、戦後を迎えたことがあるのだろうかと、ふと思った。


2024/07/30

台湾暗黒の時代を生きた女性たちの物語。『流麻溝十五号』


『流麻溝十五号』。1950年代、政治弾圧が続く台湾で、思想改造、教育と更生のため、ある島に収監された女性たちの物語。史実に基づくそうだが、蒋介石の時代に、1万5000人が政治犯として逮捕され、1000人が死刑にされたという出来事をほとんど知らず、衝撃を受けた。いろいろと紐解いてみなければ、いかんね。

2024/07/28

悲し過ぎるよ。『ルックバック』


 『ルックバック』。悲し過ぎるよ。いい作品。みんなに見てほしい。

2024/07/25

これぞブリティッシュロック、THE LAST DINNER PARTY


 THE LAST DINNER PARTY初来日公演。凄すぎた。ブリティッシュロックのすべてが詰まっている。演奏、コーラスも含めた歌唱、ダンス、何から何まで最高。これまで、フジロックに行きたいと思ったことはないし、行けないが、野外で見てみたいね。

Set List
1.Prelude to Ecstasy
2.Burn Alive
3.Caesar on a TV Screen
4.The Feminine Urge
5.Beautiful Boy
6.On Your Side
7.Second Best
8.Gjuha
9.Sinner
10.Godzilla
11.Portrait of a Dead Girl
12.Mirror
13.This Town Ain't Big Enough for Both of Us
(Sparks cover)
14.Big Dog
15.My Lady of Mercy

En1.The Killer
En2.Nothing Matters

2024/07/24

『ジャッキー・ブラウン』を想起してしまう『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』


  『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』。ロケット打ち上げをソ連に先を超されたアメリカが人類初の月面着陸をめざす「アポロ計画」。絶対に失敗できないこの計画に、アメリカ政府は、万が一のために、ある仕掛けを施す。人類が目にしたアポロ11号の映像はフェイクだったのか?と。
 政府とNASAの交渉を差配するスカーレット・ヨハンソン演じる謎めいた女性プランナーに、『ジャッキー・ブラウン』を想起してしまうのだが、後半は、国同士の覇権争いめいてきて、アメリカらしいと言えば、らしいかな。悪くはない。
 スカーレット・ヨハンソンが主演ということは別にしても、『アステロイド・シティ』と対をなすような作品だとも思う。

2024/07/22


  『ロイヤルホテル』先行上映会。実在するパブで起きた女性へのハラスメントが題材のドキュメンタリーを下に、映画業界のハラスメントを描いた『アシスタント』のキティ・グリーン監督とジュリア・ガーナ―主演で映画化。
 フェミニスト・スリラーということで、出てくる男が、ことごとくクズなマッチョなパブに、終始嫌悪感。いろんなところで、ラストシーンが強調されているが、エンドロールで流れる曲が作品をバチっと締めていて、いい。
 上映後に、映画パーソナリティの伊藤さとりさん、GANG PARADEのテラシマユウカさんが登壇し、映画業界やアイドル界隈のハラスメントなどについてトーク。

 テラシマさんの映画コラム「今日はさぼって映画をみにいく」は、必ず読んているので、楽しみにしていた。限られた時間だったが、興味深い話が聞けた。とは言え、提起されたことをじっくり考えてみたいし、どこかに掲載されないかしら?

不器用な娘と父の再会の物語『SCRAPPER』

 『SCRAPPER』。母をなくし一人暮らしする自立した少女と、母子の元から去った父になりきれない父の再会の物語。不器用な二人が織りなす切なくも微笑ましいストーリー。特段に何かが起きるわけではないが、劇的とは、人それぞれであり、親子にとっては、何事も刺激的で、うっとうしいのかもしれない。二人の未来が幸せであってほしいと願わずにはいられない。

2024/07/20

新たなキャラクター、ポピーが、クール。『怪盗グルーのミニオン超変身』

 京子さんが大好きなミニオンズシリーズ最新作『怪盗グルーのミニオン超変身』。新たなキャラクター、ポピーが、クール。彼女が主人公のスピンオフ希望。
 で、このシリーズはスクリーンから流れてくる曲のチョイスが最高なのだが、今回は、「ホット・フォー・ザ・ティーチャー」「カーマは気まぐれ」「ルール・ザ・ワールド」と、ツボばかり。いいです。
 ところで、子供たちに人気があるのは理解するし、たくさん入っていて楽しそうなのだが、その影響で、字幕版の上映が極端に少ない。上映時間も微妙なのよ。
 あと一回は見たいので、次は、仕事帰りに日比谷かな〜。

2024/07/16

生きるとは? 『ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン』


 3本目は、『ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン』。
 感受性が強すぎて血を吸うことができないヴァンパイアのサシャと、自殺願望を持つ青年ポールが出会ったことで始まる切ないストーリー、と、これだけで、意外性があるのに、ラストは、そこをもう一段超えた意外な展開に。タイトルの意味が、ここで分かるし、生きるってことについて考えさせられた。
 サシャを演じるサラ・モンプチの斜に構えた表情が、いい。アンニュイってやつね。

サイコ・スリラーの要素が強い『呪葬』


 続いて、台湾映画『呪葬』。優しかった祖父の初七日までを、10年ぶりに帰った実家で過ごす主人公親子。冷たい態度の両親と姉に、居心地の悪さを感じると同時に、実家に漂う異質な空気に怯え始める。
 ホラーっぽい宣伝だが、サイコ・スリラーの要素が強いかな。ラストには、続編のにおい。どうなんだろう。

特撮とCGが織りなす心地のよいチープ感『温泉シャーク』


 イベントが続き、三週間ほど映画館から足が遠のいていたのだが、ヒューマントラストシネマ渋谷のタイムテーブルが絶妙で、同じスクリーンで三作連続鑑賞。
 まずは、『温泉シャーク』。最近は、他の生物に押され気味ではあるが、パニックと言えば、やはりサメですな。
 特撮とCGが織りなす心地のよいチープ感が、どこか懐かしい作品。

2024/07/06

米軍基地がある限り事件・事故が絶えることはない


 辺野古新基地反対の座り込みが始まって、明日で10年。キャンプ・シュワブのゲート前で、「米兵による少女暴行事件に抗議する!第43回県民集会」。
 米軍基地がある限り事件・事故が絶えることはない。これだけ事実が積み重ねられているのに、さらに基地を作ろうとするとは。
 しかも完成できるか分からないと言われている上に、核兵器の貯蔵施設設置の疑いまで。日本政府、そして何も検証しようとしないマスコミは、ばかなのか。

2024/07/03

蓮舫が公契約で、若い人の賃金を底上げし、それがシニア支援にも


 蓮舫候補の街頭演説会を見に、調布へ。
 蓮舫候補の公約で、どれか一つを、と問われれば、「新しい条例で、都と契約する事業者に働く人の待遇改善を要請」。「公契約」と言うやつだが、これが実現すれば、東京で働く人たちの賃金底上げにつながる。医療・介護・保育などの現場の人手不足も解消するのである。すると、いま介護をしている人たちが、介護を専門家に任せることができ、介護離職が減る。賃金も増え、税収も増、そして、その税収を、若者やシニア支援に回す。
 すぐに実現するとは思わないが、「支援のアプローチを変える」と言う、蓮舫候補の主張には、乗れる。