2024/10/31

「イギリス」を料理する 『舌の上の階級闘争 』

 『舌の上の階級闘争 「イギリス」を料理する 』。ブレイディみかこさんの著作にタイトルが似ているのは、さて置いて、フィシュ&チップス、イングリッシュブレックファーストなど、イギリスの料理を巡るエッセイとレシピ。
 なぜ、フィッシュとチップスが同じプレートに盛り付けられているのかなど、興味深い話が満載。こんなの見ると、イギリスに行きたくなるよね。マニックスのツアーも始まることだし。


 

2024/10/28

マクラでは、故・柳家小さん師匠の話も。柳亭市馬師匠の「二番煎じ」

 昨日は『連合寄席』。本来出演する予定だった柳屋喬太郎師匠が病気のため、柳亭市馬師匠が急遽の出演。演目は、「二番煎じ」。これが、よかった。何役も演じ分けるのだが、話もいいし、声がいい。マクラが、故・柳家小さん師匠の話というのも、なかなかにぜいたくかと。

そして、ジョシュ・ハートネット演じる主人公が、異様に怖い『トラップ』


 M.ナイト・シャマラン最新作『トラップ』。シャマラン監督は、プリンスの『パープルレイン』のような映画と音楽を融合させた作品を作りたかったのだとか。しかも「テイラー・スウィフトのコンサートで、『羊たちの沈黙』のようなことが起こったら」という、何だ、それは?な設定。
 どうなるんだ?の連続で、なかなかエンディングがやって来ない。そして、ジョシュ・ハートネット演じる主人公が、異様に怖い。

2024/10/27

強迫症って知ってますか? 『悠優の君へ』


 【強迫症とは】自分にとって無意味またはおかしいと判断される考えや行動を制御できなくなるという症状を特徴とする疾患。50人~100人に1人くらいの割合で存在するとされる。(出典:兵庫医科大学病院ホームページ「もっとよく知る!病気ガイド」)
 『悠優の君へ』。悩みを抱える女性のストーリー。良かった。

2024/10/26

現代版『グーニーズ』ではない。『リトル・ワンダーズ』


 現代版『グーニーズ』と言われている『リトル・ワンダーズ』。いや、『グーニーズ』とは違う。何だ、これ?な異色作。カルト的な人気が、そのうちに来るかも。いや、来る。

2024/10/23

もっと時代背景を理解していれば、良かった。『BAGHEAD』


 『BAGHEAD』。主演は、『バービー』のグレタ・ガーウィグ監督。2000年代のアメリカ・インディペンデント映画界に起こった「マンブルコア」なる運動の作品だとか。中産階級の白人の若者の悩みや葛藤などが描かれている低予算の映画らしい。
 この作品は、四人の男女が映画を撮影しようと、週末に田舎の別荘を訪れたことに端を発する作品。もっと時代背景を理解していれば、良かったのだろうが、悪くないけど、引っかかるものは少なかった。

人々が集い語らう映画館『キノ・ライカ』


 アキ・カウリスマキが仲間と作った町の映画館『キノ・ライカ』の試写会へ。映画を見るだけではなく、バーカウンターがあったり展覧会やライブが行なわれたりと、人々が集い語らう空間。いいね。とても素敵な作品でした。一度行ってみたい。

2024/10/22

『アナと世界の終わり』もよろしく。『Shaun of the dead』

 『Shaun of the dead』。くだらない「PANIC」映画。でも、超絶に感動。『アナと世界の終わり』に連なるのよね。ロンドンに行きたいわ。

2024/10/20

投票に行こう!『HAPPYEND』

 『HAPPYEND』。緊急事態条項、監視カメラ、職務質問、差別、区別…不条理に不器用に抗う若者たち。「近い将来の話」ではない。まさに今を描いた作品。投票先に悩むなら、この作品を見て、投票所へ。

2024/10/19

SUICIDE「Dream Baby Dream」に答えがあるのか。『Civil War』

 『Civil War』。二回目は、京子さんと一緒に。
 テキサスとカリフォルニアの共闘、理由が明かされない反乱、ジャーナリズムとナショナリズム。
 勝てば正意義なのか。夢破れたアメリカの行くすえは?。エンディングで流れるSUICIDEの「Dream Baby Dream」に答えがあるのかな。

2024/10/18

ジョン・クレーマーは、子供には優しい。『ソウX』

 『ソウX』。毎回、もういいかと思いつつも、見てしまうのよね。それにしても、末期癌のジョン・クレーマーを医療詐欺に掛けてバレたら、ゲームが始まるでしょ。しかも、罪のない子供まで殺すとなれば、ジョンの怒れる炎に油を注ぐだけ。と言いつつ、ジョンも、もっと優しくすればいいのにと思う。子供には優しかったけどね。
 前半の静けさが、中~後半の密室での惨さを倍増。ストーリーもよくて、シリーズの中でも、上位に来る作品かと。

鬼とかした武者の呪い。『破墓 パミョ』


  『破墓 パミョ』。巫堂(ムーダン)と呼ばれるシャーマン二人と、風水師、葬儀師の四人が、呪われた墓の改修を依頼され、墓を掘り起こしてみると、出てきたのは、鬼と化した武者。秀吉なのか、日本軍なのか? 日本の陰陽師も絡んできて、まじか!な展開で、最後まで息付くヒマなし。楽しめた。

映画『五香宮の猫』の想田和弘監督にインタビュー


 明日から公開、映画『五香宮の猫』の話を聞くため、新宿の東風で、想田和弘監督にインタビュー。猫の話から、地域コミュニティ、自助・共助・公助、そして政治まで、いろいろと話を聞けた。
 今日発売の監督の新著『猫様』をあらかじめ購入し、インタビュー後には、厚かましくもサインを頂いた。さて、文字起こしを始めますか。

2024/10/15

大好きな要素しかない暴動クラブ


 レッドシューズで、「69☆TRIBE」。暴動クラブとLITTLE BOY(from Italy)のツーマン。大好きな要素しかない、暴動クラブ。最高。
 来月は、Que。その前に、来週のレッドクロスも行こうかな。


今日のセトリは、こちら↓

できることを。ミャンマー・チャリティーライブ


 ミャンマー・チャリティーライブ。軍による殺戮に加え、9月の台風で甚大な被害。にもかかわらず、軍は、台風被災地にも空爆を繰り返している。自分が何をできるかは分からないが、少しでも動きたい。

2024/10/14

ノンフィクションは、ノンフィクションであり得るのか。『Civil War』


 『Civil War』。ジャーナリズムとは。ノンフィクションは、ノンフィクションであり得るのかを問う。そしてオープニングがSUICIDE、エンディングもSUICIDE。この余韻が素晴らしい。音へのこだわりがすごいので、次は、Dolby Cinemaで見たい。

2024/10/12

レディー・ガガ、トゥ・マッチ。『JOKER:FOLIE A DEUX』


 『JOKER:FOLIE A DEUX』。レディー・ガガ、トゥ・マッチ。劇中で流れる歌の数々を知っていると、また印象が違ったのかも。

2024/10/11

圧巻!「ビキニ水爆実験被災70年<山内若菜 ふたつの太陽ー命を紡ぐちいさな生きものたち>」

 「ビキニ水爆実験被災70年<山内若菜 ふたつの太陽ー命を紡ぐちいさな生きものたち>」を見に、都立第五福竜丸展示館へ。圧巻!
 山内さんは、当時を知らなくても、「自分事にする妄想力」を持つことが大切だと。
 会期は、2024年10月10日~2025年1月19日。ぜひに。

※「第五福竜丸事件」=1954年3月1日に、ビキニ環礁で行なわれたアメリカの水爆実験で、静岡県焼津のマグロ延縄漁船「第五福竜丸」をはじめとする日本の船舶八五六隻が「死の灰」を浴び、捕獲したマグロからは大量の放射能が検出された。
 この「第五福竜丸事件」を契機に、日本で反核運動が本格的に始まる。東京杉並区の女性たちが始めた原水爆禁止を求める署名運動が全国的な広がりを見せ、「原水爆禁止署名運動全国協議会」の結成へとつながり、この年だけで2000万を超える署名を集めた。翌1955年には海外13ヵ国の代表が参加し、広島で「第1回原水爆禁止世界大会」が開かれた。

2024/10/09

気付けば、信仰と愛の物語『エストニアの聖なるカンフーマスター』


 『エストニアの聖なるカンフーマスター』。ソ連時代のエストニアで、国境警備隊員の青年が、中国から来た革ジャン、ベルボトムジーンズ、ロンドンブーツの盗賊3人衆に感化され、ブラック・サバスとカンフーに目覚めるというイントロなのだが、気付けば、信仰と愛の物語だったという、ね。
 オカルト(『悪魔と夜ふかし』)に続いて、カルトな作品とは、今晩は、どんな夢を見るのかしら?

コメディを見ているような感覚にも陥る、不思議なホラー『悪魔と夜ふかし』


  『悪魔と夜ふかし』。生放送番組で起きる超常現象は、リアルなのかフェイクなのか。ドキュメンタリー仕立ての作りで、CM中のバックステージも描かれている。途中、コメディを見ているような感覚にも陥る、不思議なホラー作品だった。
 イングリット・トレリが演じる少女リリーの悪魔憑依ビフォーアフターが、エクソシストのリンダ・ブレアを彷彿とさせ、より1970年代っぽさを醸し出している。

2024/10/07

前田敦子がトゥーマッチ、『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』


 『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』2回目は、京子さんと朝一番の新宿ピカデリー・スクリーン1。ほんと、いい作品で、特に、宮内さん役の中井友望のポジションが最高なのだが、本作では、前田敦子がトゥーマッチ。誰だったら、良かったんだろう?

2024/10/02

この世に未練があれば、モノになって戻れるらしい。『とりつくしま』


 小泉さん演じる、人生が終わってしまった人間の前に現れる「とりつくしま係」は、この世に未練があるならば、死んでもモノになって戻ることができると、言う。
 東かほり監督が、母・東直子さんの小説『とりつくしま』を元に、脚本・監督を手がけた作品で、小泉さんは、小説のファンだとか。


 上映後には、石井心寧さん、千賀由紀子さん、鈴木喜明さん、富士たくやさん、大槻圭紀さん、東かほり監督によるトークも。そして、サイン会には、橋本紡さん、櫛島想史さんも参加。


 パンフレットにサインをもらい、帰りに紀伊国屋で、原作を買って帰宅。映画は、4つだったがだが、原作には、11のエピソードが収録されているとのこと。楽しみ。


 ちなみに、武蔵野館ロビーには、お客さんが書いたなりたいモノが掲示されていたが、死んだら何になるって、けっこう難しい質問かと。悩む。

2024/10/01

原題は、『KINDS OF KINDNESS』。こっちの方が、しっくりくる『憐みの3章』


  ヨルゴス・ランティモス監督最新作『憐みの3章』。主演は、エマ・ストーンで『愚かなるものたち』コンビ再びだが、またすごい作品を作ったね。
 上司からの支配を至福と感じる男、海難事故から救出された妻と彼女を待つ夫、カルト宗教に洗脳された女を、それぞれに主軸とした三部構成。エマ・ストーン、ジェシー・プレモンス、ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリーら同じ出演者が、違った役を演じている。
 『愚かなるものたち』よりも、観客を置いていく感じかな。おしゃれではないし、好き嫌いは別れそう。私は、二回目もありだが、あまりお勧めはしません。
 ちなみに、原題は、『KINDS OF KINDNESS』。こっちの方が、しっくり来る。

中井友望の飄々とした演技が、何とも言えない。『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』


  『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』。シリーズ第三弾。9月からテレビシリーズもスタートし、この後、ドキュメンタリーも公開されるという、複合映像コンテンツへと進化している。宮崎を舞台にした大胆かつスリリングな展開が、いい。
 杉本ちさと(高石あかり)と、深川まひろ(井澤彩織)、そして今回は、冬村かえで(池松壮亮)を加えた、超絶なアクションは圧巻。
 そして、個人的には田坂さん(水石亜飛夢)、宮内茉奈さん(中井友望)二人の死体処理業者が、今回も最高。特に、中井友望の飄々とした演技が、何とも言えない。

特典映像・音源CD付パンフレットは、マスト。てか、ほかのグッズ、ほぼ完売だった。すごいね。