日本では、ほとんど報道されていないが、今、ビルマ(日本で言うところのミャンマー)で、ビルマ政府が中国国境に住む少数民族カチン族に対する攻撃を続けている。
攻撃が始まったのは、2011年6月。すでに1000人を超える負傷者が出ていて、当初、カチン族の武装勢力(と言っても、カチン族はもともと独立した国家としてビルマ連邦に参加するはずだったので、テロ組織とはまったく違う)だけを攻撃していたが、今では民間人も、その対象に含まれ、多くの子供や女性、高齢者が犠牲になっている。
すでに、国連やアメリカはビルマ政府に対し、即時停戦を行なうよう求めているが、 日本政府は、沈黙状態。
これに対し、昨日、衆議院会館で、在日ビルマ人難民の皆さんによる説明会が開かれ、本日午後、渋谷の国連大学前でアピール行動が行なわれた。
行動には、子供も含めて100人ほどが参加。ビルマは多民族なので、さまざまな民族の人たちがカチン族に連帯しようと集結。母国の置かれた状況を道行く人などに訴えた。
今、民主化が進み、日本企業の進出も盛んなビルマだが、少数民族問題や人権侵害など、まだ多くの課題を持っている。
この点、日本は、政府レベル、企業レベルでの交流もあるし、本来なら、ビルマ政府にそれらの課題に的確に対処すべしとのアピールもできようものだが、何せ、自分の利害しか考えない集団が多過ぎる。
ここは市民レベルでの情報共有が必要だと思う。在日ビルマ人の皆さんに情報を得ながら、この場でも発信していきたい。