〝1915年、第一次世界大戦中のオスマン・トルコ、マルディン。夜更けに現れた憲兵によって、アルメニア人の鍛冶職人ナザレットの幸せな日々は終わった。妻と娘から引き離され強制連行された砂漠では仲間を次々に失い、激しい暴行で声も奪われた〟〜公式ホームページより〜
ドイツ生まれのトルコ人監督による壮大な大河劇。第一次世界大戦中に起こった、トルコ軍によるアルメニア人の虐殺をイントロダクションに、1人の男が引き裂かれた家族に出会うまでの8年のロードムービー。
戦争、宗教、差別、人種、100年前の実際に起こった事件をモチーフに、さまざまな今に通じる問題を提起する。痛いほどに苦しく、痛いほどに感動的。「戦争法」「辺野古新基地建設」「慰安婦問題」「ヘイトスピーチ」。2015年の最後に観るにふさわしい、観るべき作品。