2015/02/19

霖雨のあとに


 ある方に薦められて読み始めた葉室麟著『霖雨』が、超絶に良かった。わがふるさと大分県日田市が舞台。実在した儒学者であり詩人の広瀬淡窓と弟の久兵衛の物語。
 権力に向き合う兄弟の姿が、日本の現状と折り重なるかのようで、学ぶこと多々。日田だけに、情景もすぐさま浮かんでね。私の大好きな場所も出てくることも相俟って、ここ数年、読んだ小説の中では、最高傑作。
 間もなく文庫本も出るらしい。時代もの好きの方はぜひ! そして、それ以外の皆さんも! 葉室麟、次、何を読もうかな。