2016/02/27

サウルの息子


 アウシュビッツ、同じユダヤ人を毒ガス室に送る特殊部隊ゾンダーコマンド、サウル。その遺体の中に、息子を見つけ、焼却ではなく埋葬したいと行動するのだが。いやー、バッドエンド。あまりにも現実的で、救いようがない。

2016/02/21

黒猫・白猫


 エミール・クストリッツァ監督の『黒猫・白猫』を観に、連日の恵比寿ガーデンシネマ。メッセージ性の強い『ジプシーのとき』や『UNDERGROUND』とは違う、ドタバタ・コメディ。ストーリーの展開が目まぐるしく、ジェットコースターに乗っているよう。
 とは言え、河(ドナウ?)の存在感が全編で強調されていているところや、動物たちの起用法など、クリストリッツァ監督らしさは全開。音楽も良いね。また観たな~。水曜日のラスト上映に行くか、さもなくばBlu-rayだな。

2016/02/20

UNDERGROUND


 エミール・クストリッツア監督の『UNDERGROUND』。魂を鷲掴みにされてしまってね。アンコール上映を観に、恵比寿ガーデンシネマへ。おさらいというか、前回不明瞭だったところが分かったりや、ちょっとした勘違いが修正されて、さらに感動。演出、脚本、動物を含む役者陣、素晴らし過ぎました。体を揺らす音楽も外せない。
 祖国とは、民族とは、人はなぜ争うのか。いまだ解明されない人類の不条理さ。考えさせられるところが満載。


 と言うことで、Blu-rayを購入。特典映像として、監督のロングインタビューなど。また観ます。

2016/02/17

小泉今日子


 小泉今日子がすっぴんでインタビューに答えているということで話題(?)の雑誌「MEKURU」。品薄らしいが、近所のファミマにたくさんあったよ。で、キョンキョン、良いっす。野村義男作曲の「キスを止めないで」は、隠れた名曲。ジャケットのキョンキョンが異様にかわいい。

2016/02/15

懲りない


 DVDの規格に、NTSCとPALがあるのはご存じのとおり。日本はNTSC。だからNTSCのソフトを買う。で、EUはPAL。イギリスのミュージシャンのソフトを海外通販で買うと、PALが届く。が、通販サイトによっては、PALとの表示がない場合がある。メールで問い合わせれば良いのだが、呑んでて大丈夫だろうと勝手に思い込んで「エイッ」とポチるとPALのソフトが届く。
 一方で、ではアメリカなら大丈夫だろうと、しかも某大手通販サイトで、「NTSC」って表示されていたから買ったのに、またPALのDVDが届いた。
 15年ほど前の引っ越しで紛失して時以来、この当時の彼らに会えていない。いい加減に中古の日本盤を買うべきか。それとも、PAL再生機を買うべきか。とりあえず返品を申し込んだ。

2016/02/12

ここ、首都ですよ


 この写真。一番奥は、新宿副都心。真ん中は、青山墓地。そして、その手前の空間は、アメリカ陸軍のヘリポート。その左斜め下のビルもアメリカ軍の施設ね。ここ、1945年の敗戦時に接収(むりやりとられて)以来、アメリカから日本に変換されていない土地。
 横田基地に来たアメリカ政府や軍の要人らは、ヘリでここに来て、大使館だとか日本政府だとかに行くという。
 世界中で、首都に、他の国の軍事施設があるの日本だけよ。しかも、騒音もすごいのよ。


 ぐるっと一周。高台からはフェンスもなく観えてしまう。危ないね。大好きなかおたんラーメンも道路を渡ってすぐのところに、アメリカ軍の施設。まるで占領下のよう。今日は時間がなかったが、今度、情報を集めて、ヘリ来るまで張ってみようかと。

2016/02/11

地下に潜む


  エミール・クストリッツア監督の『UNDERGROUND』。祖国ユーゴスラヴィア、現ボスニア・ヘルツェゴビナの紛争、民族浄化などの悲劇をブラックな笑いと涙で描いた傑作。すごいぞ、この映画。ここ1週間で3作だけ監督の作品を観ることができたが、認め合う、共に生きることの難しさを痛感。だから認め合いながら、共に生きるのだが。素晴らしい映画。今後、各地でも特集上映するらしい。詳しい情報は、下のリンクから。ぜひ!

2016/02/10

コーチェラ


 Bellring少女ハートのツーマン企画『あくび』@新宿Loft。今回は、レジェンド、戸川純さん。良いブッキング。戸川純よ。パフォーマンスかっこ良かったな。ジャーマン、ノイズ、テクノ、ニューウェーブ、プログレなジャンルレス。5月2日に、高円寺HIGHのイベントに出るらしいので、観に行きたい。
 そして、わがベルハー。5人体制になって初めてみたが、吹っ切れていて良かった。途中、甘楽が数曲離脱するという不可解な出来事がありつつも、最後は5人。うん、良かった。帰ってから、もらった特典DVDを観たが、新しいアルバム『BEYOND』曲も馴染んで来たね。今年も確実に追っかけることになろうかと。そして、めざすは、コーチェラ。本気で行けそうな気がするよ。

Set List

原爆の図


 丸木位里、俊夫妻が描かれた《原爆の図》を所蔵する原爆の図丸木美術館へ。学芸員の岡村幸宣さんに、昨年展開したアメリカでの原爆の図巡回展のこと、昨年出版された1950年代の巡回展についてまとめられた書籍のことなどをいろいろと伺った。
 印象的だったのは、丸木美術館を訪れる学校、特に公立の学校の割合が減っているという話。 丸木美術館は、《原爆の図》のほか、《南京大虐殺の図》も常設で展示しているのだが、歴史認識の観点から、どうやら圧力が掛かっているらしく、萎縮する教師が多いのだとか。何だか、いやな雰囲気だね。あいつらでしょ、どうせ。
 一方で、アメリカの巡回展では、「原爆投下は間違っていない」と言いながらも、2日間に渡って熱心に観て行った94歳の退役軍人がいたとか。それだけのインパクトと説得力を、この連作は持っている。
 ちょっと都心からも遠いけど、訪れたことのない人は、遠足がてらいかがでしょう。

2016/02/09

原爆の図


 昨年末に刊行された『《原爆の図》全国巡回』。米軍占領下に全国で展開された《原爆の図》の巡回展のもようが、ていねいな取材と貴重な資料をもとに紐解かれている。
 明日、著者の岡村幸宣さん(原爆の図丸木美術館・学芸員)に、丸木美術館のこと、3月から始まる企画展『牧場』のこと、『《原爆の図》全国巡回』のことなどについて、インタビューする。
 安保法制とか昨年の《原爆の図》アメリカ展の話も聞きたい。仕事だが、ものすごく楽しみだし、よい成果物に仕上げたいね。

2016/02/06

『ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!』


 恵比寿ガーデンシネマで、エミール・クストリッツァ監督特集上映『ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!』が展開中。なかなかスケジュールが合わず、やっと今日、『ジプシーのとき』『SUPER 8』を連続で鑑賞。
 『ジプシーのとき』(写真)は、いわゆるジプシー(ロマ)の家族の人生をせつなくえがいた佳作。ミラノやローマで物乞いを強いられる子供たちの姿に、以前訪れたトリノで物乞いをする子供が多くいたことを思い出した。民族や出自による差別はなくなるどころか、ナショナリズムとも連鎖して、世界的に広がっている。いろいろと考えさせられる作品だった。
 一方の『SUPER 8』は、サラエボを拠点に活動するエミール・クストリッツァとノー・スモーキング・オーケストラのライブやバックステージなどを切り取ったロードムービー的作品。ジプシー音楽、ロック、スカ、パンクなどを融合した「ウンザ・ウンザ」と呼ばれる音の塊が、まるでライブであるかのように、スクリーンから溢れ出す。ジョー・ストラマーとの共演は垂涎。何を演奏するかは、観てのお楽しみ。

2016/02/03

虚人の星


 久しぶりに島田雅彦の小説を読んだが、良いわ~、『虚人の星』。現政権に対する批判をコミカルに表現しつつ、自らを含むサヨクにハッパを掛けるというね。この本を読みながら、国会中継を見ていると、やはり、何としても現政権は倒さねばと思うよ。本気でね。

2016/02/02

鐘鈴少女心


 BELLRING少女ハート、昨夏の台湾公演などを収録した限定DVD。昨年購入していたのだが、会場での受け取りだったため、昨日のwwwで、受け取った。とりあえず、台湾公演を鑑賞。日本からのヲタもいるのだが、ベルハーには台湾出身のTIRAがいて、今、彼女が現地で活動しているので、地元ヲタも多いもよう。昨秋には、ベトナム公演も成功させており、アジアでの活動に力を入れるのかな。
 台湾ライブでも、激しく、緩く、揺れるベルハーワールドが全開。この2ヵ月ほど前に発表されたミニアルバム『13 WEEKS LATER EP』からの楽曲や、当時は音源化されていなかった「asthma」は、売り物としては、初映像化。今のベルハーにとっての重要曲だけに、現在進行形の変化を楽しむ上で、この段階の完成度を確認できたのは、うれしいね。
 とは言え、TIRAの正式な卒業、藤城アンナ、宇佐美萌の立て続けの卒業で、5人体制になったベルハー。発表されるDVDで、同じメンツのライブがないってのも、ある意味、すごいことだと思うけどね。

2016/02/01

新たな境地へ


 BELLRING少女ハート、宇佐美萌卒業ライブ3公演のほんとのラスト@渋谷www。この日の観客、FC予約も含めて全員がチケット取り置き。400人超えの受付で30分押しのスタートという何ともベルハーらしいというかね。
 そして、343時間。激しく、緩く、揺れて、跳ねて、舞い踊り、いつものように、いつも以上のベルハーワールド。素晴らしい。古い曲、比較的新しい曲、そして配信が始まったばかりのアルバム曲(16曲中11曲)。会場に向かう道すがら聴いていたとはいえ、ライブだと印象が違う。そして、ライブを終えて聴くと、方向性が見えてくるという。
 宇佐美萌ラストであり、新たなスタート。来週10日は、戸川純とのツーマン@新宿Loft5人体制で新たな境地をめざしてほしい。因みに、すでに新メンバー募集中。さすがは、1年で4人が脱退しただけのことはある。


Set List
01.  Pleasure〜秘密の言葉〜
02.  low tide
03.  Crimson Horizon
04.  チャッピー
05.  yOUらり
06.  World World World
07.  c.a.n.d.y.
08.  GIGABITE
09.  Shout!!!
10.  get rid of the Chopper
11.  すなっちゃん・なっぽー
12.  ボクらのWednesday
13.  クロノスの鎌
14.  Manic Panic
15.  The Victim
16.  Karma
17.  ROOM 24-7
18.  Starlight Sorrow
19.  ホーネット'98
20.  アイスクリーム
21.  憂鬱のグロリア
22.  BEYOND
23.  いんざれいん、いんざだあく
24.  rainy dance
25.  WIDE MIND
26.  Tech Tech Walk
27.  D.S.P ~だいすぴッ~ (with TIRA)
28.  夏のアッチェレランド (with TIRA)
29.  Revelry!!!
30.  asthma

en01. 或いはドライブミュージック
en02. サーカス&恋愛相談
en03. the Edge of Goodbye
en04. bedhead

BEYOND


 BELLRING少女ハートのニューアルバム『BEYOND』の配信がスタート。さっそくダウンロードして聴いているが、タイトな演奏に揺れる歌声は相変わらずも、揺れ具合が増している。minus-)プロデュースの「The Victim」や、作詞・作曲、後藤まりこ嬢の「チャッピー」など個性派ミュージシャンの楽曲が、ベルハー流に昇華されているが、ライブを重ねると、さらに突き抜けていくんだろうね。宇佐美萌の卒業で5人体制になるベルハー。さて、このアルバムを引っ提げて次なる世界へと連れて行ってもらいましょう。