2016/12/16

岩波文庫


 今日は、岩波書店の渡部朝香さんと日本映画大学教授で文芸評論家の高橋世織さんのトークイベントへ。編集を軸にしつつ、言葉のあり方、文字の物質性、展示論、映画論まで。約2時間、濃密だった。
 そして、文字組は、風を通す作業との高橋教授の言葉に深く感銘。加えて、高崎経済大学の國分功一郎准教授も登壇。軽さのあるトークの展開ながら、言葉を生業とするものにとって貴重な時間だった。
 國分准教授とブレイディみかこさんの夏の対談を見られなかっただけに、うれしいサプライズでもあった。
 ちょうど、漱石を読み返そうと思っていたタイミングも良かったのかも。
 写真は、イベントでいただいた岩波文庫の解説目録。よく書店で見かけるやつだが、これって、無料で配布されているとのこと。高橋教授は、これを昭和9年版から、ほとんど持っているそうで、時代背景によって、それぞれの作品の紹介文が違うのだとか。