「feels good man(気持ちいいぜ)」を決め台詞にする能天気なカエルのキャラクター、ペペは、いつの間にか、作者の手を離れ、ネット上でバズってさまざまな形態に変化。挙句の果てには、ヘイトシンボルとしてSNSで拡散されて、トランプ大統領誕生の後押しまでしてしまうことに。さて、作者は、どうする? SNSを介して、悪意と憎悪が化学反応を起こしていく様は、そりゃ日本社会でも実際にあるし、人ごととは思えず、かと言って、まずは自制心かなという貧困な発想しか出ないのよね。うーん、けっこう怖い。SNSの功罪を考えるに、うってつけの作品でした。