2024/05/29
誇りと逡巡、矛盾が交差する『RICHLAND』
2024/05/28
主人公アビーと蓮舫がシンクロする『Batiment 5』
『Batiment 5』。ジャン・バルジャンじゃない方の『レ・ミゼラブル』のラジ・リ監督最新作。パリ郊外、労働者階級の移民が住む地区で進む団地の解体と再開発。強引に計画を進める市長に抗う主人公アビーは、市長選挙に立候補することを決意。だが、ある事件をきっかけに、市長は頑なな強行姿勢を貫こうとし、市民の反発の声も高まっていく。
昨日、蓮舫が都知事選に出馬するとのニュース。今日の出馬表明を見た後だったからだろうか、アビーと蓮舫がシンクロする。都知事選の前に見ておきたい作品かと。
いろんな人の寂しさこもる『シド・バレット 独りぼっちの狂気』
2024/05/25
パンドラの箱を開けてしまった『ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~』
早稲田大学キャンパスで一人の若者が殺された内ゲバの真相に迫る『ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~』。革命という大義名分の下、正当化される暴力は、狂気。自衛といい暴力装置を拡大する現政権を見るようであり、現代日本を考えるための重要作。
上映後トークは、代島治彦監督、劇パート演出の鴻上尚史さん、望月歩さん、琴和さん、峰岸航生さん、香川修平さん、半田貴大さん。
「内ゲバで死んだ人は忘れ去られていく。パンドラの箱を開けたのだがら、伝えたい」と、鴻上さん。
終始不穏『関心領域』
『関心領域』。鮮やかな色合いでドイツ人家族の生活を描き、塀の向こうのアウシュビッツは音と煙で表現。終始不穏。
そして、これは、過去の話ではない。私たちの塀の向こうには、ガザがありミャンマーがある。
2024/05/22
もっと寛容でありたかった。『ありふれた教室』
2024/05/21
HARD-ONS、結成40周年だって
ホワイトシネクイントで『パスト・ライブス』を見る予定だったので、これはちょうどいいと、今朝Peatixでチケットを購入。ドリンク代別で2000円よ、しかも整理番号19番って、どういうことよ?な訳だが、ま、私もノーマークだったしね。
で、トークからのライブ。レッチリも良かったみたいだけど、こちらも素晴らしい時間を過ごせた。
「再会」は余計。とにかく切ない『パスト ライブス/再会』
2024/05/18
米軍による機銃掃射の跡
『山内 若菜 予感展 ー神々の草原・讃歌 樹木からー』
『山内 若菜 予感展 ー神々の草原・讃歌 樹木からー』を見に、横浜鶴見へ。
山内さんとは、2016年にインタビューをして以来、SNSを通じて連絡を取り合ってはいたのだが、山内さんが、今年公開された三上智恵監督『戦雲』の書籍版の表紙や映画中での紙芝居を描かれていたこと、そして3月にNTT労組組合員の子供たちが広島で彼女の作品に触れ、また直接話を聞いたことなどが重なり、個展に言って直接お礼も言いたくてね。
今回は、広島の被爆樹木を描いた作品をはじめ大作三作品を中心とした展示。それらの全体像を見て近づいて、そして離れて。他の作品とも行き来して。福島、広島、新潟、鶴見が、距離や時間を超えつながっていく。そして自分自身が、一つの生物として作品の中に存在しているような感覚に。6月末からは赤羽で展覧会を行うそう。また、お邪魔します。
前日譚が見てみたい『貴公子』
2024/05/15
ノーCGのパペットが暴れまくる『キラー・ナマケモノ』
無理矢理にシスターフッド感を醸し出し、強引な動物愛護のメッセージで締めるあたりも、かなり好き。もう一度見ても、いいな。
ちなみに、原題は、『Slotherhouse』。エンドロールでは、「生獣の館」と訳していたが、「ナマ・ケモノ」らしい。悪乗りが過ぎる。
後味が悪すぎるし、伏線を回収できずの『胸騒ぎ』
すでにブラム・ハウスによるリメイクも決まっている『胸騒ぎ』。『ミッドサマー』や『Lamb』と並び称されている北欧ホラーで、後味が悪いとは聞いていたのだが、悪過ぎるし、まったく伏線を回収できていない。これは、いかん。お勧めしません。また見るかもだけど。