Dr.Feelgoodを描いたジュリアン・テンプル監督の『Oil City Confidencial』。先日、大貫さんのイベントで予告編を見せてもらうまで、Dr.Feelgoodが、がっつり好みだとは思わなかった。91年のロンドンで良くベスト盤のテープを聴いてはいたけど。
でも、その予告編で流れてきた彼らの音に、今さらの衝撃を受け、映画がまだ上映中というのを知り、渋谷シアターNへ。彼らのことは、ほとんど知らないわけだが、結成秘話や、ウィルコ・ジョンソンとリー・ブリローの確執〜ウィルコ脱退、リーの死と、1時間半ほどで、駆け抜けた時を擬似体感することができる。時折挿入される過去の映画やドキュメントの映像(Dr.Feelgoodとは関係ない)が、ジュリアンらしい演出。この好き嫌いで映画の評価が分かれる可能性はあるが、亡くなったリー以外の今の姿が妙にかっこ良くって、仲も良くて、ファンでもないのに、リーの死に切なくなる、なかなかの佳作だと思う。
もっと音を聴いてみたくなった。