『ファヒム パリが見た奇跡』。チェスが得意なバングラデシュ出身の少年が父親と共に、難民としてフランスに行き、困難を乗り越えていく物語。実話がベースで、しかもファヒムを演じたのは、撮影が始まる約3ヶ月前にバングラデシュから政治亡命者の息子として逃れてきたというアサド・アーメッド。
周りに溶け込んでいくファヒムとは反対に疎外されていく父親とのコントラストや、ファヒムの師匠、そして友人らの描き方が、素晴らしい。今年見た中では、かなりの上位。『アルプススタンドのはしの方』が好きな人には見てもらいたい。