2022/01/30

伏線は回収できたのか? 『悪なき殺人』


 『悪なき殺人』。いわゆる黒澤明『羅生門』方式、つまり、タランティーノのように、同じ出来事を複数の視線から描かれる。一人の女性の死を発端に、入り組んだ人間関係と、まじかーなラスト。張られた伏線を回収できたのか? エンターテインメント作品だけど、格差と貧困にも触れているのは、時代性かな。

2022/01/29

取材した作品を公開初日に見る幸せ『テレビで会えない芸人』

 先日、取材した四元良隆さん、牧祐樹さん監督作品『テレビで会えない芸人』初日。今日は、松元ヒロさん、監督お二人、プロデューサーの阿武野勝彦さんのアフタートークも。笑って、シャキッとする作品。松元さんの生き様もだけど、四元さん、牧さんのテレビ界を変えようという決意に溢れていて、グッとくる。インタビューした監督作品を、改めて見られるのって、いいんですわ。

2022/01/28

人間関係を考察する。『ひかり探して』

 『ひかり探して』。遺書を残し離島の絶壁から身を投げた少女、操作するうち少女の境遇に感情移入していく、女性刑事、少女に部屋を貸していた聾唖の女性。三人の運命が交差していく切なさと温かさが同居する作品。人間関係って、そこにいるとか、遠いとかじゃないのねと考えさせられる。すごく好き。韓国映画、すげーわ。

2022/01/26

耳の聞こえない家族にルビーの歌声は届くのか? 『コーダ あいのうた』


 『コーダ あいのうた』。四人家族で、ただ一人耳が聞こえる高校生ルビー。合唱部に入ったことにより、彼女の歌の才能が開花し、教師から音楽大学への進学を勧められる。しかし漁師を営む家族の通訳は彼女だけ。耳の聞こえない両親には、彼女の歌声は届かない。
 中心となるセリフの中心は手話で、中盤で観客は聴覚障害を疑似体験する。劇中で披露されるエミリア・ジョーンズの歌も素晴らしいし、合唱団含め選曲もいい。特に音楽が好きな人に見てほしい作品。

2022/01/25

個性的な登場人物らの軽い演技が、ラストの切なさを増幅させる、『声もなく』


 韓国映画『声もなく』。表向きは鶏卵販売の仕事をしながら、ヤクザに依頼された死体処理で稼ぐ口のきけない青年と、身代金目的で誘拐された11歳の少女を軸に展開するサスペンス。登場人物は多くないのだが、それぞれに個性的。前半が案外に軽くて明るいノリで笑えもするのだが、それだけに、切ないラストに向けての流れが凄い。誰も幸せにはならない。

2022/01/23

ゴダイゴ最高! 『銀河鉄道999』


 今年3回目の丸の内ピカデリー・ドルビーシネマで、劇場版「銀河鉄道999」。最初に見たのは、この作品も久留米だったと思う。映画館で見るのは、40数年ぶり。テレビ版のエピソードがコンパクトにまとめられていて、そこが物足りないと言えば、物足りないのだが、まー、よくできてはいる。ハーロック、エメラルダス、トチローが登場するのは、歓迎だけどね。
 それにしても、ラストシーン、ゴダイゴ「銀河鉄道999」は、上がるね。オープニングの「テイキング・オフ!」も名曲なのよ。

2022/01/22

スタンプラリー!


  「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022」。スタンプラリーが展開されているのを、二本目の『THE FOG』鑑賞時に気付いたのだが、カバンを探ると、『THEY LIVE』のチケットを発見し、三本見たところで、ポスター風はがきと交換。とりあえず、うれしかったりするのだが、これだから、ものが増えていくのだろう。

ジョン・カーペンターの先見性、すごくないか? 『Escape from New York』

 「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022」。今日は『Escape from New York』。カート・ラッセルというだけで、アガるし、ジョン・カーペンターの先見性、すごくないか?

2022/01/17

中毒性がハンパない『THE FOG』

 「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022」。今日は『THE FOG』。シンプルな設定なんだけど、引き込まれていく。中毒性がハンパない。

2022/01/15

京子さんに申し訳ないことをしたと反省、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』


 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』二回目。京子さん、人生初スパイダーマンシリーズ。ということで、何が何やらだったそうです。申し訳ない。

2022/01/13

聞きたいこと、山ほどありな『逆光』

 映画『逆光』。1970年代、真夏の尾道が舞台、三島文学?という程度の予備知識だったが、結局いい作品は、ぱっと映画館に入って見ても、いいというね。上映後のトークは、主演で監督の須藤蓮さん、女優の木越明さん、プロデューサーの上野遼平さん。短い時間だったが、撮影裏話も聞けてよかったのだが、ちょっと癖のある女性役を演じた木越さんが、劇中と余りに違って衝撃。パンフが売り切れだったので、お話もできなかったけど、ぜひ再入荷を! 聞きたいこと、山ほどあり。 #映画逆光

2022/01/12

てんこ盛りだけど、トゥ・マッチ感はなし。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』


 今日は昨年リニューアルした丸の内ピカデリー・ドルビーシネマで、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。客席を半数ほどに減らしてスピーカーの充実を図ったのだとか。追加料金600円が掛かるが、松竹系は無料会員になっておくと、リピーター割(1200円)や6回鑑賞で1回無料のサービスがあるので、これらを使って、少しでも安く見たい。
 さて、『スパイダーマン』。ネタバレだめよと配給元。SNS上にも見たという投稿はあれど、感想は少ない。てんこ盛りの展開ゆえに、それも納得。最後の最後まで見逃せないし。ただし、キャラクター設定の妙味もあり、トゥ・マッチ感はなし。MJ役のゼンデイヤの存在感も大きいね。

 ちなみに、エンディングテーマは、デ・ラ・ソウルだった。


2022/01/11

コロナ禍を予見していたのか、カーペンター? 『THEY LIVE』


 このタイミングで、「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022」。今日は『THEY LIVE』、主演はロディ―・パイパーですよ。格闘シーンでは、ラリアット、バックドロップ、サイドバスターって、ね。分かる人には、分かると思います。
 それにしても、コロナ禍を予見していたのか、カーペンター? 新自由主義、分断社会、環境汚染など、数々の問題提起。今こそ見ておきたい作品。

2022/01/10

ちょうどいい映画『青葉家のテーブル』

 『サマーフィルムにのって』の松元壮史監督作品『青葉家のテーブル』。Youtubeで配信されていたドラマの劇場版。昨年6月に公開されたものが、『サマーフィルム』に合わせて秋に再上映。見たいと思っていたのだが、タイミングが合わずに断念。12月にDVDが発売されたと知り、特典パンフレットにも惹かれて購入。ちょっと時間が経ったが、今日鑑賞に至った。いやー、ゆるいしかわいらしいし、何だろうこの雰囲気は。京子さんいわく「ちょうどいい」。なるほど、そんな感じの作品だった。市川実和子演じる知世の娘・優子役の栗林藍希、いい俳優だなと思ったら、すでに『左様なら』で見ていたらしい。推しますよ。

パペットの出来はいいのだが、『サンダーバード』


 昨年、1966年の公開から55年を迎えた『サンダーバード』の完全新作。ロックダウン中のロンドンで、オンラインも駆使して作られた作品は、パペットなどの出来も上々で、そりゃ上がるとなりそうなのだが、いかんせん、話が単調。こんな感じだったのかな。対して盛り上がりはしないので、そこのところの期待値を下げていけば、悪くはないかと。

2022/01/08

プー・ルイ全開、今はこれで行こう! PIGGS


われらがプー・ルイ率いるPIGGS、『DEAR HUNTER TOUR』ファイナル@六本木EXシアター。夏にチッタで見て以来だったが、開き直ったのね。プー・ルイ全開、今は、これでいいかと。ライブハウスツアー20ヵ所、29公演も決定。そりゃ行くでしょ。当たるのかな?

選挙モードな『香川1区』


 今年の映画初めは、昨年最後に見た作品『香川1区』。京子さんは、初見。二回目だが、新たな発見もあったし、何より、この映画、単純に面白い。選挙モードに突入しそうな感じ。