『武藤敬司デビュー25周年記念2009プロレスLOVE in 両国 Vol.8』をPPV観戦しました。
世界ジュニア、三冠ヘビーと、二大タイトルマッチを持ってきた今大会ですが、何と言っても、目玉はメーンの、「武藤敬司デビュー25周年記念スペシャルタッグマッチ」。
あの4人が同じプロレスのリングに上がるとは、見終わって今でも興奮します。私自身のプロレス(ファン)人生を振り返るような気分かなと。そこで、今回は、全試合振り返ります。長文ですけど。
真田聖也○ vs ヘイト
ヘイトですが、コスチュームと髪型が良い人さ加減を微妙に現していて、惜しい感じ。でも、巧いんです、この人。アッパーカットなんて全盛期のカブキですよ。
NOSAWA論外、MAZADA vs 稔○、歳三
試合巧者が揃いました。スピードもあるし。でも、稔は相変わらず、田舎くさいです。あれが良いんでしょうけど、ファンにとっては。唯一無比な感じは伝わります。
曙、河野真幸、浜亮太○ vs TARU、ゾディアック、ジョー・ドーリング
白鵬が相撲軍団をアシスト。TARUの横綱いじりもあって、面白かったです。でも、相撲に関係のない河野は少しかわいそうでした。
一方、F4に勧誘されているゾディアック。その動向は気になりますが、今回は、相撲サイドに話が流れて曖昧な感じに。次の流れに期待します。
西村修、征矢学 vs 長州力○、越中詩郎
越中人気にはビックリしましたが、それより驚いたのは、この試合(ストーリー)展開。西村と長州の抗争かと思いきや、最後は、西村と征矢の仲間割れから、征矢が長州に弟子入りの直談判。長州、征矢組 vs 西村、X(無我系の若手って誰だ?)とかあるのかな。今後も目が離せません。
世界ジュニアヘビー級選手権 カズ・ハヤシ○ vs 近藤修司
悪い試合になろうはずがありません。30分オーバーでも、息もつかせぬ攻防の連続。よくもあんなに技が出るものです。両者のスタミナにも驚きました。同日、後楽園では、邪道・外道興行。NOAHジュニアとの抗争が盛り上がったようですが、ZERO-ONE含め、ジュニアの交流戦みたいですね。
○小島聡、KAI、大和ヒロシ vs 小橋建太、菊地毅、伊藤旭彦
最初の5分ほど、小島と小橋のチョップ合戦。ずーっとチョップでどうなることかとヤキモキしましたが、その後の、小島、小橋以外の元気っぷりが、この試合のアクセントに。KAI、大和に対する菊池の弾丸ぶりと伊藤の敵対心剥き出しファイトが良かった。KAI、大和の良さがうまく出ていました。
三冠ヘビー級選手権 ○高山善廣 vs 諏訪魔
諏訪魔が勝つと思っていました。体も絞れて、コンディションも良さそうだったので。しかし、甘かった。プロレスは、選手にもファンにも厳しいのです。これが、現実。高山は、諏訪魔を称えていましたが、いやいや高山恐るべしです。でも、試合途中で、高山が頭から落ちるとほんと心配してしまいますよ。
武藤敬司デビュー25周年記念スペシャルタッグマッチ
○武藤敬司、船木誠勝 vs 蝶野正洋、鈴木みのる
メーンは、入場からボルテージ全開。4人別々の入場が一段と会場をヒートアップさせます。当然なのですが、舟木のプロレス入場は、新鮮かつ痺れます。体の線は、若干細いものの、作り上げていますしね。
鈴木と蝶野の背中越しの舟木、そして、3人が立つリングに入場してくる武藤…。何とすばらしい光景でしょう。何で、橋本いないかな~、こんな大事な時に。
試合は、3人のベテランに、1人の有力新人が入ったタッグマッチな感は否めませんでしたが、良いんです、それで。ロックアップする舟木、ロープに振られる舟木、失敗しようともトペを試みる舟木、全てがイリュージョン。
その舟木を潰さんと、ゴツゴツの殴り合いを挑む、鈴木。いつも以上に、シャイニング・ケンカキックを繰り出し、そして、舟木と場外乱闘する蝶野。全てが、エクストリーム。
そして、3人に喰われるものかと、ヒザの古傷をも忘れさせるようなファイトを惜しみなく繰り出す武藤。締めは、鈴木に、綺麗なムーンサルト・プレス。何も言うことありません。パーフェクトです。
真壁優勝のG1もハッピーエンドでしたが、それ以上のHAPPINESSが8.30両国にはありました。
『プロレス LOVE』最高です。