2012/06/13

High Fidelity Vol.27


 本日、わが友髙橋のHigh Fidelity Vol.27。開演前、髙橋と、亡くなった知人の話をする。いつもと違った気持ちを抱いて歌を聴く夜。そして、結論は、「前へ進め」。そんな思いを強烈に与えてくれた今宵のミュージシャンたちに、まず感謝。


 そんな夜の幕を開いたのは、マッツンさん。開演前、髙橋が「けっこう、パンクなんだよね~」と言っていたが、その通り。初期衝動か!って突っ込みたくなるほどのピュアネス。まっすぐな演奏が脳天に突き刺さる。
 High Fidelity初のフロアライブだったが、彼の演奏が、会場を程よく温めてくれた。


 2人目は、上野誠さん。歌とギターの上手さに絶句。フロアを巻き込もうとする姿勢が、またアグレッシブ。最後に、まさかのスライドギターも披露されたが、これまた圧巻。あの感じ、良い。すごく落ち着く。テネシー・リバーが見えた、完全に。本人のイメージと合っているかは、疑問もあるけど。

 
 続いては、本人から出演の直訴があったという島崎大さん。今まで遭遇したことのないようなミュージシャン。ノンカテゴリー、褒め言葉として、インディーズ感がハンパない。歌い、喋り、フロアを煽る姿に、剛竜馬が降臨しているかのようなパフォーマンスは、ぜひ観るべし。


 4人目は都会的な香り漂うEGさん。高校生のころ、ギターは低めに構えるのが、ロックだと考えていたが、いやー、ギターは高め。そう思わせるほど、イカシテル。テレキャスってのも、ポイント高い。絶対、私が、やらないスタイル。声も優しいんだけど、ガツンとくる。

 
 そして最後は、2回目(多分)の町田直隆さん。すごいぞ、彼。秘めた感情が爆発する瞬間が何度も何度も繰り返される。アコギなのに、ラウドネス。1人だけどバンド。先入観の先、裏を突き進む疾走感。そして、MCがぐっと来た。知人が亡くなったことを知り、私自身が考えたこととリンクする。
 
 今日、彼を観られて、髙橋、良かったよ。ありがとう。