2016/08/13

奇跡の教室


 フランス映画『奇跡の教室』。フランスの貧困地域の多人種、多民族、多宗教の高校が舞台。悪ガキどもが、熱心な教師に鼓舞されて、あるコンクールに挑戦する。ありがちな映画だが、その素材が、アウシュビッツなどでの民族浄化であり、人種間、民族間、宗教間対立を背景に、そして、この映画が、たった今戦時中を宣言しているフランス映画であることに、意義を感じる。すべての人に観てほしいな。
 映画は実話に基づくが、青春映画としても楽しめる。だけど、がんばれば、できる的なモチベーションは、この映画にはない。何かを達成しようとする学生たちは、人種、民族、宗教を乗り越えて、ユナイトする。そこに、私は主題を見いだした。