2016/08/26

アナーキー


 ブライトン在住の保育士でライター、ブレイディみかこさんの出版記念イベント『アンダークラス、アナ-キー・・』。
 共演は、栗原康 さん (アナキズム研究、近著『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』)と平井玄 さん (批評家・エッセイスト、近著に『ぐにゃり東京 アンダークラスの漂流地図』)。
 ペンを操る文芸左翼の集いは、恐ろしく面白かった。アンダークラスから上を突き上げる。何なら武力行使っていう挑発も良い。頭脳を刺激される。根底には音楽。
 フロアには、el-kingの野田さんもいて、イギリスのEU離脱に対するトークは特に白熱。上っ面だけの日本のマスコミとは違う、NMEの変化も交えながら、新しい情報も得られたし。
 またイギリス労働党の新しい政治家として、みかこさんが注目するのは、クライブ・ルイスという移民系イギリス人だとか。アフガンに行って精神を病み、その後、労働党へ。そしてコービン派になったのだとか。要注目。
 政治って、やっぱ面白いわ。日本とは、躍動感が違う。
 そして、会場のカフェ・ラベンデリアも良いスペース。主催の模索舎も近所にあるのだが、ここも萌えスペース。大杉栄、北一輝、赤軍から、ソウル・フラワー・ユニオン。ストリートに根ざした思想家やミュージシャンが左右入り乱れる。そして、戦争、原発、TPPなど、一度訪れる価値あり。
 とても刺激的な時間を過ごしたよ。


 この三冊、左翼なら断然に要チェックですよ。