2009/09/28

わが家の食卓を彩る器

 大分県との県境の町、福岡県うきは市に、一の瀬焼という陶芸の集落があります。一の瀬焼の起源は、400年前に、秀吉が朝鮮出兵した時、陶芸家を招き入れ、窯を開いたことにあると言われていますが、明治維新に伴い廃窯に。1959年頃、再興され今に至ります。
 その再興の中心となったのが、丸田窯の丸田泰義先生。現在は、息子の巧さんとともに、窯を守っています。

 この丸田窯とは、両親を通じ、20年来のお付き合いをさせていただいています。時には、庭の藤棚の下で流しそうめんをやったり、陶芸体験をさせてもらったりと、お世話になっています。

 さて、丸田窯の特徴は、塩釉により器に醸し出される色艶にあります。

 塩釉とは、丸田窯の説明によれば、「『うわぐすり』の代わりに塩を使う技法。素焼きの作品を窯に積み、焼成中に窯の外部より数回にわたり塩を投入することにより塩分が高温の中で反応して珪酸となり焼成中の作品の表面に施され、一種のガラス状の釉となり、塩釉特有の美しい斑の艶が出る。また、素地に鉄やマンガン・コバルトなどで施し色々な色だしを行なうこともできる」とのこと。

 以前は、青系の器がほとんどでしたが、赤や緑の器も見られるようになりました。最近では、シンプルに土の色を生かした器も作成しています。

 私は、帰省した際には、必ずお邪魔して、数枚ずつ購入。また、実家にある器や土鍋をちょこちょこもらっていることもあり、ここ数年で、わが家の所有数も増えました。

 ほとんど毎日使っていますが、何と言っても、料理が映えるんですよ、丸田窯の皿は。何も入っていない器を眺めるだけで、料理を作るモチベーションが上がりますし。

 先日、伺った時には、これらの器に盛りつけた料理のフォトブックを作成、巧さんに渡しました。喜んでもらえたかな~。


http://www.joho-fukuoka.or.jp/tougeika/maruta_takumi.html

2009/09/27

ANVIL

 カナダのへヴィーメタルバンド、ANVILのドキュメンタリー映画が公開されます。50を過ぎたリップスとロブが食べるための職を他に持ちながらも、ロックスターになることを夢見て、ツアーを続ける。どことなく、『レスラー』を彷彿とさせるストーリーですが、プロレスやロックとは、派手な面と、儚さやせつなさが同居している不思議な世界だと思います。
 振り返れば、スーパーロック’84という、今のフェスの走りのような一大イベントが日本を縦断した、あの夏。私は、福岡の、今はなき九電体育館で、このイベントを体感しました。MSG、White Snake、Scorpionsと言った大御所や、日本デビュー前のBon Joviとともに、このツアーに参戦したANVILですが、映画のトレーラーにもあるように、この中で、唯一「売れなかった」バンドとなってしまいました。
 ま、売れれば良いというものではないし、人懐っこい顔でヘッドバンギングし続けるリップスを見れば、こういう人生はありだと強く思えてしまうのです(リップスは、スーパーロックの時も、Scorpionsを見ながら、ステージ袖で首を振りまくっていました)。 10月24日~、TOHOシネマズ六本木ヒルズ他で、公開です。

住みやすい街づくり

 シルバーウィーク後半は、彼女の母と兄が住む滋賀県長浜市で過ごしました。秀吉が最初に築城した場所としても知られる長浜市は、黒壁づくりの建物や琵琶湖もあることから、休日を中心に観光客で賑わいます。特に、4月の曳山祭りには、とても多くの観光客が街に溢れるそうです。そう言えば、寅さんも曳山祭りを見に来ていましたっけ。
 とは言え、普段はとても静かな田舎の街。今回も、ゆっくり過ごすことができました。
 ただ、帰省中には、体が不自由な兄を外に連れだし、映画を見に行ったり、蕎麦を食べたり…。そんな時に思うんですね。田舎の道路って、どうにかならないのかと。段差は当たり前、道路の隆起も目立ち、障害者にはとても不親切。車椅子を押すにしても、不便きわまりないです。私の田舎、日田でも同様のことを感じました。
 必要な道路とは、誰も使わない山道や高速ではなくて、街の人々の生活を快適にするような道路のことです。そういう道路や施設の充実には、どんどん税金を投入してもらって結構です。 頼みますよ、民主党&社民、国民新党さん。

八峰荘

 40年前、生まれてすぐに住んだのが、この八峰荘です。ここで、共働きの両親に代わり面倒を見てくれたのが、大家さんの横田さん一家。
 特に、20年ほど前に亡くなった、おばあちゃんには、ほんとにほんとに可愛がってもらいました。鰹節を削ったのを食べさせてもらったのが、今の自分の味の原点だと思います。一緒に、おばあちゃんの病院に行ったり、縁側で遊んでもらったり。ここには1年しかいなかったのですが、引っ越してからも、日田にいる時分はちょくちょく寄ったりして。
 今回、久しぶりに伺ったのですが、おばちゃん(85歳)も元気だし、娘さんや息子さんにも会えて、ほんと良かったです。皆さんに再会を喜んでもらえて、ほんとうに嬉しかった。また、行きます。

福龍

 嵐の後は、私の実家のある大分県日田市へ。帰省ではいつも思い出の店を巡ったり、懐かしい人に会ったりするんですが、今回は、ちょー久しぶりに、中華料理の店、福龍へ行きました。
 ここは、中高生時代に、母親が残業の時など、良くぎょうざや天津丼を頼んでいた店。いつも届けてくれるのは、"ねーちゃん"と呼んでいる父親の同僚でした。今回も、彼女と両親、それに"ねーちゃん"と一緒。
 で、感動しましたよ。まず、満席。地元の家族連れでいっぱいの店内。活気もあります。元気で良かった、福龍。
 そして、味も変わらず。ぎょうざも天津丼も、そして、レバニラ(鶏レバです)も最高。東京に欲しい。腹一杯食べて飲んで、5人で10,000円。ナイスな心意気に感謝。

 嵐です。yahoo!ドームです。国立競技場の10周年に外れ、途方に暮れていましたが、宇佐市在住のプロパン屋しまだ女史が確保しました。
 しまだ、ありがとう。
 さて、開演2時間ほど前に会場入り。グッズもすぐに買えたので、ドーム内の居酒屋に入り、宇佐から来るしまだを待つことに。ルービー3杯を飲み干し会場に入りました。
 ライブは、国立のシングル中心とは違い、アルバムに入っている隠れた名曲も散りばめた、ベストな選曲。今の嵐に欠かせない"Oh! Yeah"もやったし、大野君メインの"できるだけ"とか、なかなかコダワリを感じる演出でした。残念ながら、東京ドームは外れましたが、名古屋ドームはぜひ、当たってもらいたいものです。もう一度、違った角度から、違った思いで観たいライブですね。

かろのうろん

 シルバーウィーク初日、博多に行きました。目的は、嵐10周年をyahoo!!ドームで観るため(この後、帰省しましたけど)。
 福岡空港で、先に着いているはずの、いのししぉ。と合流のはずが、便の遅れ。シルバーウィークのスタートよって、若干の乱れがあるもよう。予定より遅くなりましたが、何とか合流。タクシーを飛ばして、かろのうろんをめざします。
 かろのうろんは、私にとっての博多そのもの。ちょっと高いし、福岡市内の人はわざわざ行かないようですが、店界隈の常連さんと若干の観光客で賑わう店です。昆布主体の出汁に、細麺。私は必ず、ごぼう天うどんに、肉を乗せます。ここに、卓上のネギをたっぷり。うまいっす。肉の甘さと、ごぼうの軽い塩気が、あっさりのすめ(出汁)と合わさることによって、うどんへの出汁のノリが増します。これ食べないと、博多に来た気がしません。

2009/09/11

The Wonder Stuff

 昨日9月10日、The Wonder Stuff奇跡の来日公演。私は、15時過ぎに会場入り。気持ちはすっかり、あの頃です。ほぼ追っかけです。
 会場の搬入口の辺りをうろうろしていたら、マイルスが出てきたんですよ。うまい具合に。手を振りつつ、近づく私。ハーイと握手を交わし、高円寺Highのアコースティックライブの話などをしつつ、「これをあなたに渡したい」と差し出したものこそ、写真でマイルスが手にしている冊子。
 実は、これ、高円寺でのライブの最前列で、私が撮影したマイルスとエリカの写真をプリントし作成した手作り写真集です。もう1冊、自分用にも作ったので、それにマイルスのサインをしてもらったのですが、何と何と、その時、マイルスから衝撃の一言が…。
 「写真集に、君のサインをしてくれないか」。ビックリすること言いますよね。そして、サインしました。今回の来日で、マイルスのサインをもらった人は多いでしょうが、サインした人っていないのでは。
 この後、私がMC4のTシャツを着ていたこともあって、亡くなったMC4のボーカル、Wizのことや、Carter U.S.M.のメンバーの近況などを話したりと、充実のひと時となったのです。
 そうそう、新宿のAIRSに、92年レディング・フェスティバルでのThe Wonder Stuff (トリです)のDVDがあるよと伝えると、本日(金曜日)に行くと言っていました。
 で、ライブですが、何も言いません。セットリスト見てください。最高でした。久しぶりに、かな~り前で見ました。歌いました。踊りました。“花の92年組”高橋とともに。
 来年は、2ndアルバム『HUP』を引っさげて、日本に帰ってくるそうです。
 Give, Give, Give me more, more, more!!!!

セットリスト
第1部
Red Berry Joy Town
No, For The 13th Time
It's Yer Money I'm After, Baby
Give, Give, Give Me More, More, More
Like A Merry Go Round
The Animals and Me
Rue The Day
Some Sad Someone
Mother and I
Grin
A Wish Away
Ruby Horse
Unbearable
Poison
第2部
On The Ropes
Caught In My Shadow
Golden Green
Don't Let Me Down Gently
A Song Without An End
アンコール1
Mission Drive
Circle Square
Size Of A Cow
Ten Trenches Deep
アンコール2
Welcome To The Cheap SeatsRadio Ass kiss

2009/09/10

The Wonder Stuff 来日中

 TheWonder Stuff 来日中です。今日は、19時30分からリキッドルームでライブ。18年ぶりの来日公演、何かが起きるはずです。なぜなら、マイルス、とっても調子良さそうだから。
 そう、昨夜、エガワヒロシ presents フリカワ@高円寺Highにゲスト出演したマイルスとエリカを見たんです。で、今日のライブがもの凄いことになるであろうと確信しました。
 会場には、二人に加え、マルク他のメンバーも。フロアで、マルクにサインもらったりしながら、ビール片手に待つことしばし。いよいよマイルス&エリカ登場ということで、フロアの一番前にカメラ持ち陣取り、準備万端。
 ふっくらしたマイルスと長身のエリカがステージに立つと、フロアはそうとうな盛り上がり。そして、奏でられた、あの曲、この曲がフロアをさらに、盛り上げます。皆、好きですね、Wonder Stuff。合唱ですよ。歳ばれますよ、ねーさんたちってな感じでした。
 終演後には、会場入口でファンにサインするマイルスに遭遇。もちろん、私秘蔵のマイルスのファーストソロにサインしてもらったり、一緒に写真撮ったり。最高ですよ。年末にはロンドンでHUP再現ライブ決定。そのツアーの一環として、来年、日本に来るとは、マイルスの弁。Vinyl Junkieさん、お願いしますよ。
 さて、このブログをアップしたら、出掛けますかね。後日、Highでのライブ写真を、EAT NEAT BEAT HPにアップします。

セットリスト


D.W.I

Back On The Charm Offensive
Corny But True
Circlesquare
Mission Drive
Fill Her Up & Foot Down
The Cake
Welcome To The Cheap Seats
The Size Of A Cow

アンコール

Golden Green

2009/09/06

The Wonder Stuff

 1992年は、Manic Street Preachers初来日の年です。友人のHARISS高橋と東名阪公演を追っかけ、勢いのあまり、Readingフェスティバルに行ってしまった年です。そのReading で、一番感動したのが、それまで、さほど熱狂的というほどでもなかったThe Wonder Stuff。バンドのグルーブに合わせ、多くの観衆がうねり合唱する姿を目の当たりにし、何とファンに愛されているバンドなんだ、何て素晴らしい音楽なん だと、本当に本当に思いました。翌93年には、ニューアルバム発売直後のライブをロンドンで体感。日本ツアーも決定していたのですが、バンドが解散となったため、ロンドンでのライブが、The Wonder Stuffを見た最後となりました。

 98年秋、ロンドンで、今度はマイルスのソロライブの告知を偶然見つけ、ライブハウスへ。小さな小屋での演奏でしたが、ギターのマルクと奏でる、新曲、そして、The Wonder Stuffの名曲。このライブに合わせて製作された、マイルス初のソロ『MILES ACROSS AMERICA』は、アコースティックでベストの要素もありつつ、後のVENT440の曲も収録された、まさしく、ターニング・ポイント的作品となっています。その後、マイルスは、VENT440~再結成The Wonder Stuff(メンバーの死、エリカの加入)を経て、現在に至るわけですね。この間も、彼の音源はできる限り(海外通販も含め)、購入してきましたが、意外と多いんですね、音源が(最近、手に入れたBBCセッションには、高橋と行ったReadingの音源が含まれています)。そういうこともあって、最初の解散以降も、The Wonder Stuffについては、途切れることなく聴き続けてきました。

 そして、昨年末、The Wonder Stuffの1Stアルバム『THE EIGHT LEGGED GROOVE MACHINE』が、-20TH ANNIVERSARY EDITIONとして、イギリスで発売(もちろん購入しました)されたのに合わせて、ツアーが決定。何と羨ましいことよ、と嘆いていたところに、今年春、 朗報が......。何と、20TH ANNIVERSARY EDITION日本盤の発売、そして、驚愕の日本ツアーが発表されたのでした。いよいよ、今週水曜日には、高円寺Highでのマイルスとエリカのアコース ティック、そして、木曜日には、恵比寿リキッドルームのでワンマンライブです。サインしてもらいます。楽しみだな~。ほんと。

SUPER RATSの鼠先輩

 この夏はすっかり、「キズナ食堂」の店員(しかも、仕切り上手な店長って感じ)と化した、鼠先輩ですが、先日、こんなCDをリリースしました。
 その名も、SUPER RATSで「PPP」、いかした鼠たちによる、ポッポポッポーなパンクロックです。ナオキ(SA)のブログで知り、即予約。店頭販売はなく、東芝EMIのオンラインショップだけで買えます。

 Vo鼠先輩、Gtナオキ、Ba正美(De-Lax)、Dr梶くん(ブルーハーツ)というメンツ。音は、ナオキが作りそうな、再結成COBRAな、DogFightな感じです。メロコア以前の日本のパンクに郷愁を感じてしまいます。Over40はマスト。35以上でもかなり懐かしい音かもです。
 リリース前、PV撮影のために原宿でゲリラライブしたそうですが、ライブはそれが最後。CDもこの1枚だけで、すでに解散しているもよう。  遊び的な企画なのかもしれませんが、もっと露出したら、ブレイクとはいかないまでも、ボチボチ行けたと思うんですが。
 演奏がしっかりしていることはもちろんですが、鼠先輩のちょっと巻き舌なボーカルもなかなか。隠れた名盤となりそうな予感も……。