昼間も美味しい、四川一貫@美土代町は、当然のことながら、夜も美味しい。四川とうたっているので、辛いものもイケるが、どの料理も素材の良さが十二分に引き出され文句の付けようがない。
うちのオーダーは、季節重視。特に、野菜は、その時期に美味しいものを注文する。あとは、親父さんのお薦めに従うことが多い。
今日は、まず、今年から始まったエビスの生に合わせて、醤爆茄子を注文。すると、親父さんが「鶏皮あるよ」と言うので、お願いする。
鶏皮とは、鶏首の皮の唐揚げ。花椒が香る唐揚げは、表面こそパリっと揚げられているが、皮そのものは下茹でしてあるかのように、柔らか。しかも鶏の旨みが凝縮されている。軽い塩味でビールが進む。
続いて、醤爆茄子が登場。皮をていねいにむかれた茄子が、ネギとしょうが、にんにくの効いたパンチある辛味ソースを纏う。刻んだきくらげが食感に変化を与える。これまた、ビール、そして紹興酒。
さて、うちは2人。以前に比べ食べる量も減っているので、そろそろ〆。
今回は、昼には決して頼めない、焼きそばを注文する(かた焼きそばは、昼でも注文可)。
息子さんが、はな歌まじりに調理。この軽快さが心地よい。この店にはBGMもない。親父さんたちとの他愛無い会話を楽しみながらの食事、ゆったりした時間が流れる。
醤油ベースの焼きそばは、茹でた麺を一度水でしめてから、肉や野菜と炒め合わせられる。旨みたっぷりの鶏肉や豚肉は、ていねいに下茹でされていて、雑味を感じることはない。
ここで、厚かましく、親父さんに、メニューにはない「塩スープ」を注文。定食に付く、醤油ベースのスープも美味いが、以前、いただいた塩も格別。焼きそばにも相性が良いと思い頼んだのだが、塩の別バージョンを作ってくれた。「とりがらーーーーーー」と叫びたくなるほどの鶏スープ。食べ終えても、まだ美味しい余韻が体中に残る。
次回、鶏皮があったら、唐辛子炒めにしてくれるとのこと。早く行かねば。