ストックホルムの大手銀行で巻き起こった人質強盗事件。いつの間にか、人質が強盗犯に感情移入し、連帯感や好意を抱いていく。このような現象を事件の舞台から名前を取って「ストックホルム症候群」というのだとか。
実際に起きた事件をもとに製作されたイーサン・ホーク主演『ストックホルム・ケース』。どんどんと縮まっていく犯人と人質女性の距離感、スリリングでもあり、ニヤッとしたり、ちょっと泣けたり。全編で流れるボブ・ディランがクールなようで、意外とバカバカしさを演出していたと思う。スティーブ・マックイーン好きな父親に見てもらいたい。