2020/09/27

邦題は、なぜ原題にある「HITSVILLE」を外したのか? それ以外は、最高『メイキング・オブ・モータウン』


 映画『メイキング・オブ・モータウン』。89歳にして引退を表明したモータウンレコード創設者ベリー・ゴーディに密着したドキュメント。モータウンは、黒人アーティストを多く輩出したレーベルだが、人種や性別の分け隔てなくスタッフを雇用。そういう社風も、ウケた要因なんだろうね。
 ベリー・ゴーディ自身は、政治との曲を置く一方で、マーヴィン・ゲイは『ワッツ・ゴーイング・オン』を発表。←ここは、重要なポイントだけど。作家の離脱など、レーベル内でのいざこざがありつつも、今日まで、確固たる地位を築く。ゴーディと共に、その歴史を振り返るのが、スモーキー・ロビンソン。彼の合いの手がまたいいのよ。
 そして、劇中で流れるミラクルズ、テンプテーションズ、ダイアナ・ロス&スプリームス、フォー・トップス、スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、ジャクソン5、マーサ&ザ・ヴァンデラスなどの音楽の素晴らしいこと。エンドロールのあの曲は踊らずにいられないかも。
 それにしても、邦題は、なぜ原題にある「HITSVILLE」を外したのだろうか。そこは、ちょっと疑問。