2020/11/29

実はコンセプトが似ているような、『ウルフウォーカー』と『ミッドサマー』


 『ウルフウォーカー』が今年最高かもと言ったばかりだが、『ミッドサマー』を何度目かの鑑賞、やはり素晴らしい。別に順位なんてなくてもいいしね。で、この両作、世界観は違うのだが、コンセプトは似ていると思う。

2020/11/28

日本と琉球、アイヌを見るよう『ウルフウォーカー』

 『ウルフウォーカー』、2回目。前回回収できなかった場面場面の映像、セリフ、音楽などを確認しつつも、それは感動が半端なくて、こりゃ、今年最高かも。異端、異教、未知などとの出会い、共鳴、共感を描く手法は、童話のそれなんだけど、この作品が、ケルトを舞台にしていて、映画の中では、イギリスと呼ばれるイングランドとの関係性が強調されているのは、いわゆる日本と琉球、アイヌを見るようでもある。
 とても、いい作品。恐らく私的に今年最高。吹き替え版もあるので、子供たちにも見て欲しいね。

2020/11/24

あの人、あそこにいたのね『ホモ・サピエンスの涙』


 ロイ・アンダーソン監督作品『ホモ・サピエンスの涙』。3回目。ようやく内容を理解できてきた。「あの人、あそこにいたのね」な感じ。
 アンダーソン監督作品を見たことのない人には、事前に監督のインタビューを見ておくよう、勧めたい。

 

2020/11/22

錯乱前線に、錯乱


 錯乱前線、頭と心と体をぶち抜かれた。

2020/11/21

パンフレットって意外と重要『ホモ・サピエンスの涙』


 ロイ・アンダーソン監督最新作『ホモ・サピエンスの涙』。初日の昨日見にいったものの、なんやかんやと回収できず。で、パンフレットを買って、アンダーソン監督とプロデューサーのヨハン・カールソンのインタビューだけを読んで、再び。
 で、おもしろさ倍増。人類の儚さや敗者を真ん中に表現し、そこに希望を注ぎ込む独特の感性は、圧巻。いいわ。また見たい。
 ということで、ヒューマントラスト系の会員になるの巻。来週かな。

2020/11/20

ロイ・アンダーソン監督の『ホモ・サピエンスの涙』。絵画展に来たような感覚だが、一度では回収できず


 スウェーデンの巨匠、ロイ・アンダーソン監督の新作『ホモ・サピエンスの涙』。待ってました。初日に鑑賞。前作『さよなら、人類』を見て、アンダーソン監督作品をハマったのだが、今作は、また違うアプローチ。
 主題は、「人間の儚さ」で、それが絵画の展覧会のように表現されていく。33のシーン、つまり一枚の絵画が、ワンカットで描かれ、美術館で作品を鑑賞しているよう。これまでの監督作品には、それなりに主人公的な人物がいたのだが、今作では、あやふや。
 一度では回収できるはずもなく、また明日、朝イチで見にいくことにした。
 初めて見に行く人がいたら、ネタバレ覚悟で、ある程度情報を入れていくことを勧めます。私の場合、見終わってパンフを見て、納得した箇所も多かったので。

2020/11/15

ゲーム&ウオッチと、Switch


 ファミリーコンピュータ『スーパーマリオブラザーズ』の発売から今年で35年。ということで、いろいろなグッズが発売されているのだが、その一つが、『ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ』。初代ファミコンカラーに彩られた、懐かしのゲームウオッチに、「スーパーマリオブラザーズ」「スーパーマリオブラザーズ2」、そしてゲームウオッチのソフト「ボール」が収録された、迷わず買えよな商品。小さい液晶が老眼にはきついが、なかなかに楽しめる。特に「ボール」は、案外にハマる。
 で、液晶保護シートを買おうと、ヨドバシへ。目当てのものは取り扱いなし。さて、帰るかなと思っていると、彼女が「あつ森バージョンのSwitchが、売ってるよ」と。
 なーに? この春から何回抽選を申し込み、そして落選してきたことか。そりゃ、こちらも、迷わず買えよでしょ。買いました。あつ森、始めました。な週末だった。


料理っていいですね。『461個のおべんとう』


 なにわ男子、道枝くん初出演作品『461個のおべんとう』。TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美氏の実体験に基づく映画。イノッチ扮する父親が、道枝くん演じる高校生の息子に、高校時代3年間毎日弁当を作り続けたというストーリー。どこに感情移入するかなんだろうけど、私としては、ガツンと盛り上がる話ではなかったのだが、「料理を作る」という点については共感する部分も多かった。見終えてから、渡辺氏のインタビューを読み、合点がいくポイントあり。悪くなかったかな。

2020/11/11

スティーブ・マックイーン好きな父親に見てもらいたい『ストックホルム・ケース』


 ストックホルムの大手銀行で巻き起こった人質強盗事件。いつの間にか、人質が強盗犯に感情移入し、連帯感や好意を抱いていく。このような現象を事件の舞台から名前を取って「ストックホルム症候群」というのだとか。
 実際に起きた事件をもとに製作されたイーサン・ホーク主演『ストックホルム・ケース』。どんどんと縮まっていく犯人と人質女性の距離感、スリリングでもあり、ニヤッとしたり、ちょっと泣けたり。全編で流れるボブ・ディランがクールなようで、意外とバカバカしさを演出していたと思う。スティーブ・マックイーン好きな父親に見てもらいたい。


クルーゾーに右往左往させられる上司ドレフュスを想起もする『ウィッカーマン』


 『ミッドサマー』の元ネタとも言われている『ウィッカーマン』。イギリス・コーンウォール地方で、監督のロビン・ハーディーが実際に目撃したという祭りがモチーフだとか。元祖カルトと言われるにふさわしいし、この要素を増幅させたのが『ミッドサマー』だということも理解する。
 が、『ウィッカーマン』を見ていて、主人公のハウイー警部が、『ピンクパンサー』で、クルーゾーに右往左往させられる上司ドレフュスと重なって仕方がない。この当時の作品って、どれも似たようなマッド感が漂っていて好きです。

伝統は他者にとって異質なのか『アイヌモシㇼ』


 アイヌの血を引く少年の成長を通して現代に生きるアイヌ民族のリアルな姿を描いた『アイヌモシㇼ』。今日のチュプキ・タバタの映画上映会にあたって、チュプキの平塚さんにお願いした作品。大切にしていた伝統は、現代社会や他文化に受け入れられのか。異質、違和感を、主人公も抱え苦悩する。世界のあらゆるところで、均一化が進められるいま、見るべき作品かと。参加者にも好評だった。
 『ミッドサマー』『ウィッカーマン』の本質的なメッセージも、この辺りにあるのかな。

仕事なのか趣味なのか、チュプキ・タバタで映画鑑賞会


 今日は、組合で担当している機関紙の取材で、日本唯一のユニバーサル・シアター、チュプキ・タバタへ。NTTの特例子会社NTTクラルティの皆さんにも来てもらい、聴覚障害や視覚障害の皆さんに実際映画鑑賞してもらった。
 チュプキでは、上映される全作品に、字幕(邦画も)と音声ガイドが付く。今日は、私も、音声ガイド用のイヤホンを右耳ついての鑑賞。場面場面の解説が聞けて、なかなかいい。特にドキュメンタリーは、作品によっては、あった方が理解の助けになりそう。
 鑑賞後、皆さんに感想を聞いたが、概ね好評。だが、健常者ではなかなか気づかない点も教えていただけた。
 協力してもらったチュプキ・タバタの平塚さんにも、ミニシアター事情を聞けたのも、個人的には、良かったかな。「仕事を趣味にしている」と言われることもあるが、「趣味が仕事になる」場合もあるのです。

方言っていいね。『おらおらでひとりでいぐも』


 田中裕子主演『おらおらでひとりでいぐも』。夫に先立たれた独居老人、桃子さん。二人の子供はなかなか寄り付かない。そんな彼女を励ますのは、彼女の中にいる3人(宮藤官九郎、濱田岳、青木崇高)の自分。3人との会話は若かりし頃の自分(蒼井優)と岩手の方言で交わされる。童話やおとぎ話を感じさせるほっこりとした雰囲気を漂わせつつ、切なかったりもする。
 蒼井優と共に『スパイの妻』にも出演していた東出昌大の演技が、切なさを倍増させる。

2020/11/07

狐目の男


 映画『罪の声』。原作は、グリコ・森永事件を題材にした同名小説。中学生のころ、毎日流れていた事件のニュース、妙な懐かしさもあって、とても楽しめた。スリリングな展開、小栗旬、星野源だけでなく、脇を固める俳優陣のはんぱのない演技力。いい映画だと思う。ちなみに、彼女は「狐目の男」とニアミスしていたかもしれないとのことである。

2020/11/03

捕らわれるな!『THE HUNT』


 まーすごい映画ですよ。社会性とエンターテインメントのバランスがすばらしい。聞けば『ゲットアウト』『ブラッククランズマン』と同じ制作とか。分かります。