2021/10/14

究極の擬似体験でありストーリーもいい『サウンド・オブ・メタル』


 『サウンド・オブ・メタル 』。難聴を患ったメタルバンドドラマーの人生を「究極の擬似体験」ということで、聴こえづらい箇所を演出。全世界で字幕付きユニバーサル上映という取り組みは評価できる。主人公の感覚に寄せているので、まったく何を話しているのか分からないシーンもあって、聴覚障害への理解は高まるはず。
 そうであっても重要なのはストーリーで、これが切ないのよ。生きるって何かを考えさせられる、いい作品。