で、いま上映されているのは、公開時に削除された残虐、異常シーンを含む「最長版」。予告編からして、すでに異常なのだが、なかなかに、淫美でグロテスク。現代音楽的なBGMが、雰囲気を増長。苦手な人は、多いかも。
と思って見ていたら、案外に、資本対労働階級、大量生産と搾取など、当時の社会的課題が作品の要素として取り入れられていて、しかも、それらが現在にも通じるものばかりで、びっくり。
と感心していたら、どうなのよ?なラスト。興味のある人は、ぜひに~。
私立恵比寿中学 柏木ひなた卒業式「smile for you」。エビ中は、ハコ推しと言いつつも、ひなた、ラストよ。どうするよ。
ebiture(オーバーチュア)がなく、センターステージに、ひなただけが登場し、『なないろ』を一人で歌い始める。ライトは、りななんのイメージカラー青。ここで、すでに涙腺が決壊。前半は、ひなたメインの楽曲が続く。『どしゃぶりリグレット』なんて、ライブで聴くのいつ以来?
後半は、今のエビ中のハードナンバーからの『まっすぐ』へ。ここも、やばい。ラストは、『スーパーヒーロー』。
アンコール。今月配信が開始されたひなたが参加した最後の曲『ボイジャー』をライブで初披露。この体制で見られるのは、今日の一回限り。『約束』、そして、『フレ!フレ!サイリウム』。会場が、オレンジ色に染まる。これで、終了かと思いきや、ラストは、『仮契約のシンデレラ』。聴きたい曲は、もっともっとあるけど、いやー終わってしまったよ。
でも、ひなたもエビ中もおわらない。だから、追い続けるしかないね。
『明日に向かって撃て』。ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドというキャラクター、斬新な映像やポップな音楽。いわゆるアメリカン・ニューシネマだね。CGなしでこの映像、今見ても新鮮だし、これ、好きな人、多いのでは。ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、最高なのだが、馬を操るキャサリン・ロスが、また、いい。
主題歌は、マニックスもカバーしてるしね。と言いつつ、今さらだけど、「壁の穴」の由来って、この映画なのか?
革命前夜のフランス、世界初のフレンチレストランを描いた映画『DÉLICIEUX』。大学(中退したけど)のゼミで研究していたのが、「フランス料理と文学」な私。
ちょっとエピソードを詰め込み過ぎかなとは思うが、あの料理、この料理のルーツを知れて、楽しめた。マヨネーズが作りたくなる作品であることは間違いない。
『ロックン・ロール・サーカス』。ローリングストーンズが構想し実現した「ロックン・ロールとサーカスの融合」。キース・リチャーズとジョン・レノンらによるザ・ダーティ・マックが必見と言われるが、個人的には、ジェスロ・タル。それにしても、53歳の私、最年少かもな、年齢層。すばらしい。ロック・ウィル・ネバー・ダイ。
『戦地で生まれた奇跡のワイン』試写会へ。世界最古のワインの産地レバノン。幾度となく戦争に巻き込まれてきたこの地でワインを作り続ける人々の話。
ワインの飲み方が変わるかも〜。
「Peter Barakan's Music Film Festival 2022」へ。角川シネマ有楽町、初めて来た。
一本目は、1960年代、ロンドンに設立された初のレゲエ専門レーベル・トロージャンレコーズを追ったドキュメンタリー『RUDEBOY』。そんなにレゲエに詳しくはないが、劇中で流れた30曲には知ったメロディが多々。最後は倒産するわけだが、そのDNAは、クラッシュから2トーン、そして現在へと受け継がれている。
ところで、映画とは直接関係ないが、1990年代初頭、ロンドンには何度か行っていて、ギャズ・メイオールの「Gaz''s Rockin Blues」に、よく通っていて、何となく懐かしさもある作品だった。もう一度見たいし、Blu-rayを買おうかしら。
今日は、『日本原』黒田俊介監督のインタビュー。中国・四国地方最大の自衛隊演習場がある日本原で、牛飼いをする内藤さん一家の生活に、一年間密着。牧歌的反戦闘争。監督いわく「せんそうのない平和な世界という人類最大の未知との遭遇」をめざす人たちの話。
「この作品、とっちらかってますね」とか失礼なことを言ってしまったが、牛飼い、自衛隊、基地問題、農業、家族、地域社会など、ほんとに、とっちらかっているのよ。
撮影秘話もたくさん話してくれて、仕事だが、楽しかったわ。妻でプロデューサーの麻子さんの話も聞いてみたいね。
『X』のチケットをネットで予約した時に、同じホワイトシネクイントで上映されている『パトニー・スウォープ』が明日で終了と知り、サービスデーだしとチケットを購入。二本続けての鑑賞。ホワイトシネクイントは、座席前のスペースも広く、全席にひじ掛けがあるので、疲れないしね。
で、『パトニー・スウォープ』は、ロバート・ダウニー監督、1969年の作品。白人中心社会に革命をもたらそうとする黒人スウォープ。そして彼を利用しようとする白人、みたいな作品だが、ヒップな風刺とナンセンスな描写。時代背景をもっと知っていたら、より楽しめたと思う。
『C.R.A.Z.Y.』。まったく性格の違う五人兄弟と、保守的な父親、過保護な母親の物語。60〜80年代のジェンダー・アイデンティティと宗教観が大きなテーマかな。案外複雑で、デビッド・ボウイやピンク・フロイドの音楽が使われていると話題だが、それは二の次。後半は、能天気さも消え、切なくもある、いい作品だと思う。ちなみに、C.R.A.Z.Y.は、兄弟の頭文字。